GP直送:タイヤ内圧変更で、ピレリの対応に疑問
2015年9月4日
つまり、ピレリもFIAも「タイヤそのものに問題はなかった」という結論を導き出したのだ。ところが木曜日には、各チームのテクニカルディレクター級エンジニアとピレリとの会合が持たれていた。議題となったのは、タイヤの空気圧とキャンバーについて。詳細は明らかにされていないが、関係者からの情報によれば、イタリアGPでは内圧が上げられるという。
ベルギーGPでの内圧はフロントが20PSI(ポンド/平方インチ)でリヤが18.5PSIだったが、イタリアGPではフロントを2PSI上げて22PSI、リヤは2.5PSI上げて21PSIにするという。内圧の絶対値については明言しなかったものの、ルイス・ハミルトンも木曜日の会見で「5PSIぐらい内圧を上げることになるかもしれない」と語っており、モンツァでタイヤの使用法に関する話し合いが行われたことは間違いない。
そうなるとピレリとFIAが出した調査報告書には疑問が残る。もしタイヤに欠陥がなかったのなら、なぜイタリアGPから内圧を変更するのか。ピレリはバーストが頻発した2013年イギリスGPでも「タイヤに問題はなく、チームの使用状況が適正範囲外だった」という旨の結論を出したにもかかわらず、イギリスGP以降にタイヤのスペックを変更している。このとき、あるチームのエンジニアは「チームの使い方に問題の原因があったなら、使い方を統制すれば済むはずではないか」とピレリの対応に不信感を見せていた。
内圧を上げようが、キャンバーを変更しようが、ドライバーが安全に走行するための対策であれば、喜んで歓迎する。だからピレリには、なぜタイヤの使用方法を変更するのか、ぜひ説明してもらいたい。
(尾張正博)
関連ニュース
![](https://ad8.f1sokuho.net/iconv/fsoku/is/img/banner/f1sokuho_teiki_1912.jpg)
※オーストリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
![](img/common/cont_right/link_button.png)