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連載「FACES」第2回:ダニール・クビアト

2015年8月11日

「僕は結構長くレースをしてきたから。F1というカテゴリーで、トップチームのひとつで走れるというのは本当に大きなチャンスだし、ある意味、重い挑戦でもあると思う。でもレースを初めて以来……ここ6〜7年は特に、毎年すべての瞬間が僕にとって正念場だった。そこにいるに相応しいドライバーだということを証明しなくてはならなかったし、常に100%の力で仕事をして、どんなチャンスも逃さないよう努めることが必須だった。その意味では、レッドブルでの挑戦が、これまでとまったく違うものだとは思わない」

 強気に響く発言も、クビアトにしてみれば、ごく正直なもの──話題を少し変えると、無邪気な返答にもなる。初めての日本GPを前に鈴鹿のイメージを訊ねた時には「高速コーナーと寿司があるから素敵なところに違いない」と、普通の口調で言った。

 生まれはウラル山脈の麓、ウファ。父の仕事の関係で子供の頃にモスクワへ引っ越し、カートを始めてからはレースのためにイタリアに移り住んだ。ドライバーとしてはイタリア育ちと言っていい。父親がモスクワとローマをベースに仕事をしていたのは幸運──でも「レース経験を積み、ドライバーとして成長していくために」イタリアを選んだのは12歳のダニール自身だった。走るために母国を離れて、学業もイタリアで続けた。

 そんなドライバーが2014年、トロロッソからF1デビューを果たした。

「トロロッソで、僕は素晴らしい経験を積むことができた。チームは可能なかぎり、すべてのものを僕に与えてくれた。そして何より、僕は本当に最高の人たちに囲まれていた──彼らは本物のプロで、僕が何をしているか理解していたし、多くのアドバイスを与えてくれた。いつの日か、また一緒に組んでレースできたら……」

 レッドブルとトロロッソの関係を考えて慎重に言葉を選びながら、彼はトロロッソへの感謝と愛着を語った。とりわけ担当エンジニアのマルコ・マタッサとの名コンビぶりはチームラジオからも十分に伝わる──「Mate」とエンジニアが話しかけるときには、必ずドライバーへの吉報が続いた。「Mate、9位だよ!」「信じられない!!!」「Q3があるから早く帰ってきなさい。一緒に準備を整えよう」というふうに。イタリア語で意思疎通できるふたりだけに「Mate」という英語にはユーモアと愛情と“共犯性”が含まれていた。





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