「フレンドリーでありつつ、距離感を大事に」by ペレス
「そうだね、F1でチームを変わるというのはみんなが思うよりも大きな変化で、言うなれば住み慣れた家を引っ越して新しい家で暮らし始めるようなものなんだ。実際、チームによってそれぞれが違う家族のようなものだし、それぞれの家によってしきたりとか慣習が違っていて、自分の暮らし方も変えていかなければならない。引っ越しをして住む街が変われば生活のスタイルやご近所づきあいの方法をその街に合わせなきゃいけないようなものかな」
「そんな環境の中で新しい職場にうまく溶け込むために大切なのは、とにかくフレンドリーであることだね。特にF1は小さな村だから、誰とでもフレンドリーに付き合っておかなければ、いつどこで思わぬ事態に巻き込まれないとも限らない。それはみんなの職場でも同じようなことが言えると思う」
「それから、自分がどういう風な人間だと思われたいか、ということをきちんと意識しておくということ。それを念頭に置いて行動すれば、そのうちそれが現実になって周りからそういう風に見られるようになるものなんだ」
「正直言って、1年ごとにチームを変わるというのはあまり良いことではない。以前はできればずっとザウバーにいたいなと思っていたくらいさ。2012年にデビューしてから、とても良い関係を築けていたからね」
「マクラーレンとフォース・インディアは結構似ていて、やはりイギリス的な雰囲気だなと感じる。それに比べるとザウバーはスイス的で、チームの雰囲気も全く違っていた。言葉でうまく表現するのは難しいけど……」
「どのチームもフレンドリーなんだけど、フレンドリーさの種類が違っていて、マクラーレンやフォース・インディアはイギリス的、ザウバーはスイス的なんだよね。そういう相手の距離感みたいなものの違いをきちんと感じ取って、こちらもそれぞれに合わせたアプローチをすることも重要だと思うよ」