上位4台の後ろには、ウイリアムズの2台が続きました。このポジションは、今季ウイリアムズの定位置。上位4台との差は大きく、後ろのマシンとの差も大きいため、チーム名と同士の戦いが、見所となりましょう。予選結果を見る限り、バルテリ・ボッタスがフェリペ・マッサを0.4秒も引き離しており、ボッタスの圧勝と見ることもできますが……ここバーレーンはマッサが得意としているサーキットのひとつ(2007年と2008年に優勝)。そう簡単には逃がさないはずです。
ウイリアムズの後ろには、レッドブルのダニエル・リカルドがつけました。リカルドのこのポジションも、今季の定位置といったところ。ウイリアムズには若干離されてしまうはずですが、なんとかこのポジションを守りたいところ。ただ、今回リカルドの後ろからスタートする2台には、注目しておいた方がいいかもしれません。
8番グリッドにつけたのは、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグです。フォース・インディアは今年、資金難の影響もあり、昨年用マシンを若干改良したクルマでシーズンを戦っています。そのためマシンの性能は低く、後方を争うことが多くなっていました。しかしこのバーレーンGPに限っては、速さを発揮していて、フリー走行2回目の結果から判断すれば、レースペースはウイリアムズにも匹敵するレベルにあると言えます。もちろん、燃料搭載量が少なかったのかもしれませんが、それでも今季ここまでのレースと比べ、雲泥の差とも言えるほどのポテンシャルを発揮しているのは事実です。
9番グリッドにつけたトロロッソのカルロス・サインツJr.にも注目です。サインツJr.は1発こそそれほど速くはありませんが、驚異的なレースペースを発揮する可能性があります。金曜フリー走行2回目、サインツJr.はソフトタイヤを履いて、14周にわたるロングランを実施しました。この時のデグラデーションが異様に小さく、しかもラップタイムの平均もそれほど悪くありませんでした。サインツJr.本人も「レースに関しては良い感触を持っている」と語っており、前述のヒュルケンベルグと共に、中団グループの台風の目となりそうな存在です。