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【レースの焦点】熱くなるほど、強くなる

2015年3月31日

 ただし、ドライバーにとっては熱帯雨林性気候の苛酷な条件から逃れる術はない。表彰台に上がるセバスチャン・ベッテルの足取りが──完全無欠だったレースとは裏腹なほど──おぼつかなかったのは赤道直下の現実。右足に神経を集中してアクセルとブレーキを繊細に操作し、その先にあるタイヤの“機嫌”を全身全霊で感じ取り……50℃を超えるコクピットのなかで1時間40分以上、完璧な集中力を維持しなければならなかった。フェラーリでの初勝利のチャンスをつかんだのは、ベッテルの精神力の強さでもあった。

 フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ代表は、朝のミーティングでエンジニアたちの説明を聴くうちに「今日は面白いレースになるかもしれない」と感じたと言った。マラネロのストラテジストたちが組み立てた作戦は説得力十分。キミ・ライコネンが2周目の不運な接触で大きく後退したときも、マーカス・エリクソンのコースアウトによって4周目にセーフティカーが出動した際にも、作戦はまったく揺るぎなく遂行された。正確な計算を可能にしたのは金曜日のFP2。ベッテルがハード、ライコネンがミディアムを装着してロングランの貴重なデータを収集した──ルイス・ハミルトンのハンデはこの部分で、FP1でエンジンのインレットに問題が発生したため金曜はFP2の後半しか走行できず、セットアップを仕上げてロングランを行うという通常の作業が行えなかった。

 ジェームス・アリソンは「セーフティカー出動によって、フェラーリはリスクを冒すことなく首位に立った。もしセーフティカーがなくメルセデスも同じ作戦なら、たとえコンマ数秒自分たちのペースが速くとも難しかったかもしれない」と謙虚に振り返る。





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