ホンダ密着:ドライバーが限界までプッシュした意味
2015年3月30日
次にマクラーレン・ホンダの前に現れたのは、トロロッソとレッドブルのルノー勢である。16周目から20周目にかけて、アロンソはルノー勢とほとんど同じペースで走っていた。しかし、このバトルでアロンソのERSが悲鳴をあげ「冷却系に問題が発生したため、レースを止める決断を下した」」(新井総責任者)という。アロンソは9番手を走行していながら、21周目にスローダウンしながらピットイン。そのままリタイアしなければならなくなった。
これでジェンソン・バトン1台だけとなったが、そのバトンもフォース・インディア勢と激しいバトルを展開。しかし、その直後の41周目にターボにトラブルが発生して、ターボを使用せずにエンジンの動力だけでゆっくりとピットイン。結果は2台ともリタイアとなってしまった。
「ドライバーには、本当に申し訳ないことをした」と謝罪する新井総責任者。その一方で、激しいバトルを繰り広げるふたりの走りを見ていて、新井総責任者は「我々のパワーユニットを信頼して、プッシュしてくれたことに感謝している」と語るとともに「その信頼に早く応えられるようになるには、まだまだやるべきことは多い。限界までブッシュしていたのは『もっともっと長くプッシュしたい』」というドライバーからの無言のメッセージだったのかもしれません」と続けた。
最下位ながらチェッカーフラッグを受けたオーストラリアGPで、小さいけれど大きな一歩を踏み出したホンダ。このマレーシアGPでは2台そろってリタイアしたけれど、ライバルたちとのバトルを経験した。2週間以上の進歩を感じた、第2戦マレーシアGPだった。
(尾張正博)
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※オーストリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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