彼は、自身のスポンサーが資金を支払ったことで、ザウバーが昨年破綻することなく存続できたと語っている。
「この一週間、多くの推測がメディアにおいてなされてきたので、ハッキリさせておきたい。僕のスポンサーは、15年シーズンに関するスポンサー料を全額、2014年の前半にザウバーに支払った」
「これは単に善意によるもので、チームが当時直面していた資金問題を助けるものだった。事実上、2014年にチームが存続することができたのは僕のスポンサーが先払いに応じたからだ」
「今回のケースにおけるザウバーの財政的な判断は信じられないし、僕にはその意味が理解できない」
「詳細を勝手に話すことはできないが、ザウバーは僕との契約を履行しないために重要な補償を支払った。その点だけは、僕の権利が最後に認められ、少なくともいくらかの正義が示されたと納得することができる」
「裁判所によってチームのマシンが差し押さえられたことで、間違いなくメルボルンの開幕戦は損害を受けただろう」
「それは、マーカス・エリクソンとフェリペ・ナスルの若いドライバーふたりのキャリアを台無しにしたかもしれないし、チームディレクターでさえ拘留されたかもしれない」
「しかし、たとえ僕の契約が存在するこの奇妙な状況の責任がすべてチームの経営陣にあるとしても、そのようなことは受け入れられないと判断した」
バン・デル・ガルデは最後に、今回の自身の問題を教訓に、今後はドライバーの権利を保護する規則が設けられることを望むとし、新たなチャレンジにについても言及した。
「僕は、LMP1カーでWEC(世界耐久選手権)とル・マン24時間に参戦したい。元F1ドライバーは、このシリーズにおいて非常にうまくやっている」
「2016年以降はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のような他のシリーズにも目を向けている」