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【レースの焦点】冷静に燃える王者に新鮮な風が吹く

2015年3月16日

 レースは、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンが58周を掌握した。メルセデスのマシンは確かに速く、挙動が安定していて素晴らしいけれど、フリー走行3セッションを通して試行錯誤を繰り返し理想のマシンを仕上げていったのは、今シーズンのハミルトンが、さらに磨きをかけてきた部分。土曜のFP3でもブレーキングポイントが定まらず、出口でイン側の縁石を踏んでホイールスピンを起こすシーンが見られるほどだったのだから、「理想のバランスを見出すため、エンジニアと一緒に必死で仕事をしてきた」という言葉は嘘じゃない。予選では路面温度が急激に低下したことも、きっとハミルトンには有利に働いた。結果、Q1〜Q3のすべてのアタックでニコ・ロズベルグを圧倒し、その時点でオーストラリアGPの勝利をほぼ手中に収めていた。

 金曜のFP1〜FP2でわずかに先行していたロズベルグは、予選のアタックをきれいにまとめることができずに2位からの発進。得意だったはずの予選で敗れて、すでに劣勢を感じていたと言う。タイヤ作戦はソフト→ミディアムの交換が1回だけという状況では、ハミルトンに何かが起こらないかぎり、戦況を覆すことは不可能だった。

 メルセデス・チームの空気とは裏腹に、コース上のドライバーふたりから切ないほどの緊張感が伝わってこなかったとしたら、勝利のためのカードが自分の手元にないことをニコが悟ってしまっていたからだ。僅差でタイトルを逃したあと、15年の開幕戦は何があっても先手を打ちたかったはずなのに……2位でゴールしたニコの表情が、あまりに爽やかで拍子抜けしたファンも多いはず。でも、昨年の最終戦アブダビを思い出せば、彼の気持ちを想像することができる。緊迫したレースの最中にマシンが壊れてしまうという理不尽、チームメイトを襲った不運が自分にも降りかかってくる不安を何度も経験すれば、2台そろってクリーンなレースを走れたこと自体が、きっと健全な喜びをもたらすのだ。





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