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F速分析:戦闘力数値で見る、2014年総集編

2014年12月22日

 シーズン序盤、2番目に速かったのはレッドブルでした。第2戦マレーシアと第3戦バーレーンはメルセデスAMGの独壇場で、ライバルを1%程度(1%と侮るなかれ。この差は、例えば鈴鹿の予選で約1秒差を付けるというほど、大きな差なのです)引き離していましたが、第4戦目以降はレッドブルのパフォーマンスが向上。メルセデスAMGに急接近することになります。結果、第7戦カナダでリカルドが初優勝。メルセデスAMGに対して一矢報いました。

 ただこのレース、リカルドが優勝したとはいえ、パフォーマンスはメルセデスAMGの方が上。しかも、決勝レースで運動エネルギー回生システムにトラブルが発生していたにもかかわらず……だったのです。今季初めて勝利を失ったものの、“メルセデスAMG、負けてなお強し”の印象を強くしたレースでもありました。

 初めて土が付いた第7戦以降、メルセデスAMGは開発をより一段階進めたのか、後続との差を再び広げ始めます。そんな中で唯一食らいついていったのが、ウイリアムズの2台、ボッタスとフェリペ・マッサでした。8戦以降ほとんどのレースで、ウイリアムズは全体で2番目の戦闘力を発揮。ポイントを荒稼ぎすることになります。夏前後に一度失速するものの、再び後半にかけて急激な伸びを記録。第16戦ロシアでは、メルセデスAMGにあと1歩のところまで迫り、最終戦アブダビではついに戦闘力トップの座を奪いました。

 ウイリアムズは昨年大苦戦し、なんとランキング9位。今季は開発が成功して、ランキング3位に大躍進しました。しかし、本来ならば3位ではなく、2位にならなければならないチームだったのではないかと思われます。シーズン序盤はメルセデスAMGから大きな遅れをとっていましたが、これは雨に祟られたり(今季のウイリアムズFW36は、総じてウエット路面に弱かった)、戦略に失敗したため。実質的には、ウイリアムズは年間を通じて速かったのです。

 レッドブルが勝利した3戦のうち、カナダGPとベルギーGPは、ウイリアムズにも十分勝機がありました。それでも勝てなかったのは、近年毎年のようにチャンピオン争いを経験してきたチームと、長年チャンピオン争いから遠ざかっていたチーム(2012年のスペインGPで優勝してはいるが……)との差が出たということでしょうか? いずれにしても、アクシデントに巻き込まれたり、戦略がうまくいかなかったりと、今季のウイリアムズは速さを見せるが、取りこぼしが多いという印象でした。





レース

7/5(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
7/6(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
7/7(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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