【第3戦バーレーン・LAP1】キミ・ライコネン→「アイツが、またやりやがった!」
バーレーンGPスタート直後、ケビン・マグヌッセンに接触されてキミ・ライコネンがキレた。それもそのはず、マレーシアGPでも同じように1〜2コーナーの交錯で接触してタイヤをパンクさせられていたのだ。ちなみに、ライコネンの無線は常に怒ってわめいているように聞こえるが、「そういうしゃべりかたなだけで、別に怒っているわけじゃない」とのことだ。
【第3戦バーレーン・LAP47】ニコ・ロズベルグ←「パディ(ロウ)だ。あと約10周、2台ともクルマを持ち帰ってくれ」
メルセデス同士の激しいバトルは、ここから始まった。セーフティカーが明けたところからフィニッシュまでのスプリントレースで、ルイス・ハミルトンとロズベルグの2台は何度もサイドバイサイドのバトルを演じ、チーム首脳陣をヒヤヒヤさせた。ロズベルグは、ロウからの指示に「OK!」と答えたが、全然OKではなかった。まだ、この時は接触もなく、レース直後にじゃれあう余裕もあった。しかし、ロズベルグもハミルトンもパワーユニットの設定を切り替える「ストラット」モードを勝手に操作してパワーを向上させていたことが問題になり、以降はチームから指示されたストラットモードしか使ってはいけないというチーム内規則ができた。
【第4戦 中国・LAP24】セバスチャン・ベッテル→「なんで譲らなきゃいけないんだ?」
今季はレッドブルでも幾度となくチームメイト間のバトルが見られた。ベッテルのほうが、まずい戦略を採っていることが多く、ダニエル・リカルドを先行させるよう指示されることが続く。疑問を呈したベッテルに対して、エンジニアのギヨーム・ロケリンは「リカルドのほうが後でピットストップした。彼は2ストップ作戦だ」と伝えるも、ベッテルは「そんなの、TOUGH LUCK(身から出た錆)でしょ?」と一蹴。王者としてのプライドを垣間見せたが、最後はチームの利益を考えてリカルドに先を譲った──。