☆☆☆☆
ダニール・クビアト
まっすぐ直線を走れないまま、絶えず左右にマシンが滑るアクアプレーンぎりぎり状態ながら、抜いていくクビアト。天才の超スロー映像VTR保存版(!)。
ジャン・リュック・ベルニュ
19周目から最後までインターミディエイトで最長27周ロングスティント実行(同ボッタス)、PUペナルティによる20位グリッドから9位入賞を。トロロッソ契約解除後の彼はミスのないレースをここでも貫いた。35周目に自己ベスト、タイヤ履歴を考えるとハイペース、【ベッテル・ショック】にも動揺せずレースに集中。
ルイス・ハミルトン
27周目、1コーナーであわやという瞬間をリカバー、ひるむことなくロズベルグを追う。28周目、シケイン出口で相手が加速ミス。ためらいなく背後に接近、一瞬、右に振る素振りから左のアウトへ。並走状態でインにいる相手をアウトからパス、すべて読み切ったコース上の逆転劇だ。今まで日本には彼のファンは少ないと聞いていたがそうとは思わない。
ジェンソン・バトン
FP2コースサイドで100%バトンを見た。奇麗、上手い、速い。「もっと攻められるな」と感じさせるときの彼は、セットアップが決まったときなのだ。4位タイムに納得。だが予選はラストアタックのシケインでロックアップ、8位に。フルウエットレースになると本領発揮、早め早めのタイヤチョイスで追走。31周目、ステアリング交換6秒9が惜しまれるが、5位入賞によってフォース・インディアに1点差(日本通の彼は稲生駅から帰っていったとか)。
☆☆☆☆☆
エイドリアン・スーティル
レース直後に毅然とした態度でぶらさがり記者たちに対応する姿を見た時、レーサーとして、人間として彼を尊敬せずにはいられなかった。見てしまったすべてを語るのも勇気、語らぬも勇気。おそらくこの夜は眠れなかったことだろう。心情を察したい。
☆なし
他10人
(今宮純)