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F速分析:SCが演出。ハミルトンの限界走行

2014年9月22日

 さて、こんな面白いレースにしてくれた最大の要因は、セーフティカー(SC)出動のタイミングと、その前後に各ドライバーが採用した戦略だったと言えます。

 話はSC出動前、24周目のことになります。ベッテルの後ろ、3番手を走っていたアロンソは、タイヤ交換のタイミングを使ってベッテルの前に出ようと、少し早めに2回目のピットインを行ない、新しい(と言っても予選で3周使っていますが)スーパーソフトタイヤ(SS)に交換します。

 ピットイン直前、ベッテルとアロンソの差は約1秒。先に新しいタイヤを履けば、その分速いラップタイムで走行することができ、順位を逆転することができます。これを“アンダーカット”と称するわけですが、アロンソはまさにこのアンダーカットを実行したわけです。

 このアロンソの動きに対応すべく、ベッテルも翌周にピットインします。この時ベッテルが選んだタイヤは、今回持ちこまれたタイヤのうち固い方、ソフトタイヤ(S)でした。今回、SとSSには、大きな性能差があると言われていました。SSの方がSより、1周につき2秒程度速いと。しかしその反面、SSの方が性能劣化(いわゆるデグラデーション)が早くなっていました。

 通常ならばベッテルは、アロンソと同じSSを選択してコース上で抵抗することを選ぶはずですが、今回はあえてそうせず、アロンソの先行をあっさりと許します。つまりこの時点では、アロンソはまだSの使用義務を残した状態であり、いずれSを履く機会が訪れる……その時ベッテルはSSを履き、「コース上で抜いてやろう」と、そういう戦略を採ったわけです。そしてその戦略が活きるタイミングは、思いのほか早く訪れることになります。

 ちなみにベッテルの1周後、26周目には首位のハミルトンがSSからSSに、27周目にはリカルドがSSからSに交換しています。





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