メルセデスのハミルトンは予選でトラブルに見舞われ、ギヤボックスも交換したため20番手からのスタートになったが、オーバーテイクを繰り返し最終的に3位まで挽回した。
「予選の出来事は彼の責任ではなく、ブレーキトラブルさえ起こらなければポールポジションを取れていたかもしれない」
「見事な挽回ではあったが、(ジェンソン・)バトンとの接触を避けていれば間違いなく2位でフィニッシュしていただろう。素晴らしかったが完璧ではなかった」
フェラーリのアロンソは7番手からスタートし5位でフィニッシュした。
「コース上でとてつもない力を発揮した。今回はチームメイトがそれなりにいい仕事をしていたが、それでも予選で勝ったのはアロンソだった。見事なレースを走り、特に終盤リカルドと戦って彼の前に出たのは素晴らしかった。5位は最大限の結果だっただろう」
レッドブルのリカルドは5番グリッドからスタートし6位を獲得した。
「今回も(セバスチャン・)ベッテルよりスムーズで速かった。何より印象的だったのは、スタート直後に横転した(フェリペ・)マッサを避けて走らなければならなかったにもかかわらず、(それによってポジションを落とした後)後方から鮮やかな挽回を見せたことだ」
「アロンソとのホイール・トゥ・ホイールのバトルで驚くほど素晴らしい走りを見せた。5位まであと一歩のところまで迫った」
ポール・トゥ・フィニッシュを飾ったメルセデスのニコ・ロズベルグは、8点の評価を受けた。
「Q3ではライバル、ハミルトン不在のなかで戦った。2回目のランではタイム更新ができなかったものの、ポールポジションを立派に獲得した。決勝では一切ミスをせずにそのまま優勝を飾った」
スタート直後にクラッシュを喫してリタイアしたウイリアムズのフェリペ・マッサには6点の評価が与えられた。
「マッサは金曜からチームメイトと同じレベルのパフォーマンスを見せていたが、Q3ではそれができなかった」
「(決勝では)本当ならターン1で(ケビン・)マグヌッセンにスペースを残すべきだったが、マクラーレンの存在に気づかず、結果、マシンが引っ繰り返る事故に発展した」
ケータハムの小林可夢偉は19番グリッドからスタート、16位でフィニッシュし、予選でも決勝でもマルシャの1台を破ったことで7点との評価がなされた。
「ケータハムにいれば、グリーンのマシン以外の誰かの前でフィニッシュできれば、それだけで素晴らしい仕事をしたといえる」
「小林は予選でも決勝でもマルシャ勢の間に割って入った。特に、決勝最後のピットストップで彼をアンダーカットしようとした(マックス・)チルトンの挑戦を退けたのは、小林自身の功績だ」