セバスチャン・ベッテルは、ヨーロッパGP予選で2位に約0.3秒の差をつけてポールポジションを獲得、決勝でもルイス・ハミルトンより1秒近く速いタイムで周回を重ね、トップを快走していたが、マシントラブルでリタイアを喫した。
ライバルたちはレッドブルの速さを警戒しているが、マイケルは、レッドブルがバレンシアで見せたアドバンテージはコース特性によるところが大きく、シルバーストンではそれほどの差はつかないだろうと述べた。
「(レッドブルのアドバンテージは)サーキットの特性によるものだと思う」とマイケルは水曜に行われたボーダフォンのインタビューイベントにおいて発言した。
「バレンシアは我々が伝統的に速いコースというわけではなかった。シルバーストンの方がマクラーレンのマシンが力を発揮できる場所に近いはずだ」
「確かに彼らは一歩前進した。だがセバスチャンがファーストスティントで示したペースほど大きな前進だとは思わない」
「バルセロナでは、我々はペナルティを受ける前は、予選で彼らよりコンマ6秒近く速かった。だからシルバーストンのコース特性を考えれば、それを再現できることを期待している」
「ペースを見ると、(ベッテルとは)1周1秒の差があった。彼らはフロア表面の補助的なパーツを変更したと理解しているが、F1でそれによって1周1秒を稼ぐとしたら、かなりすごいことだ」
「シルバーストンに行けば、事実を知ることができるだろう。だが私は、次も彼らが他チームに1周1秒の差をつけたら驚くだろう」
「非常に素晴らしいペースだったが、今年はタイヤを適切に機能させ、ウインドウに入れることができれば、強力なグリップを発生させることができる。今年そういう状況を4、5回は見ている。セバスチャンはあのファーストスティントでタイヤをうまく機能させたに違いない。つまり、マシンのアップグレードによるものというよりは、それによる効果だったのだ」