■中本修平
シニア・テクニカル・ディレクター
「イタリアGPのレースウイークを通じて、RA107のパフォーマンス向上が確認でき、結果的にポイントも獲得できました。チーム全員が、今回の入賞を喜んでいます。スパはモンツァ以上のダウンフォースが要求されるコースですが、決して楽な戦いになるとはいえません。ここでは高速区間での空力面での安定性が絶対的なカギとなります。それがなければ、正確なハンドリングは期待できません。7月のここでのテスト以来、クルマはずいぶん変わりました。それだけにレース初日から、やるべきことは山ほどあります。中団グループの中ではレースペースは悪くないので、この長所を生かした戦略で、より多くのポイントを勝ち取りたいと思います」
■ジェンソン・バトン
「ここは僕にとって特にお気に入りのコースだけに、2年ぶりの復活は本当にうれしいよ。誰もが言うように、スパではドライバーの腕と勇気が、極限の状況で試される。ここと比較できるサーキットは、おそらく世界中で鈴鹿だけだ。スパではとにかく、流れるようなリズムを維持することが重要だ。一番の抜き場所は、レコンブへの上り坂、それから1コーナーヘアピンのラ・ソースも可能性がないわけじゃないし、新しいシケインにも期待している。最も難易度が高いのは、左が連続するプーオン・コーナーだ。ここをうまく攻められたときの満足感は、例えようがない。モンツァはいい走りができてポイントも取れたが、スパは全くコース特性が違う。だから同じような成績が簡単に取れると思うほど、楽観視はしていない。7月のテストも、厳しいものだった。しかし、これ以降はマシンも進化してるので、期待してレースに臨む」
■ルーベンス・バリチェロ
「スパがすべてのドライバーのお気に入りなのは周知のことだし、実際ここをF1マシンで走るのは、最高の気分だ。だから2年ぶりの復活は大歓迎だし、安全面でも確実によくなってるようだ。ここは全17戦中屈指のすばらしいサーキットで、オーバーテイクのチャンスもある。その上、天候が不順なことが多いから、レースはいつもエキサイティングな展開になる。7月にここでテストしたときは、正直言ってかなりてこずった。でもそれ以来、マシンもずいぶんよくなっている。苦戦が予想されたモンツァでも、ジェンソンは入賞できたし、最後まであきらめずにいいレースをするつもりだ」