週末のマニ‐クールでの記者会見の席でライコネンは、インディアナポリスでミシュラン勢が不参加となったレースで、ミハエル・シューマッハーが10ポイントを獲得した事実を不安視しているのかどうかを尋ねられた。ライコネンは、レース不参加は明らかに不利な点としながらも、今注意を向けているのはそれよりも、ポイントで自分のすぐ前にいる男だと語った。
「もちろんレースに欠場することは、なんのプラスにもならない。ルノーとアロンソに追いつくためにはできる限り多くのレースが必要な状況だからね。でも今はこれが現状だし、ここでのレースは頑張るよ」とライコネン。「(アメリカGPは)もちろんがっかりした。でも最終的には、僕らができることは何もなかった。僕らは決定に従うしかなかったんだ」
現在、シューマッハーはライコネンに3ポイント差まで詰め寄ってきている。だがライコネンは、マクラーレン及びミシュランは、今週末のレースでシューマッハーを入賞圏外に追いやることはできるだろうと考えている。
「この車はかなりいいよ。このレースに向けて新しい部品とエンジンを使っているからね。すごく楽しみだよ」とライコネン。
アロンソもライコネンと同様の気持ちだ。彼はカナダとアメリカではまったくポイントを獲得できなかったため、このレースではポイント獲得に全力を傾けている。
「誰にとってもタフな週末だったよ。ピットに入らなければいけないときはもちろんいい気持ちじゃなかったよ。でもしょうがなかった」とアロンソはインディアナポリスを振り返った。「確かに僕らは10ポイントを失ったわけだけど、キミがいっていたように、僕らはグランプリに着くといつもそのレースでポイントを取ることしか考えていないんだ。それが週末でいちばん大事なんだよ。この日曜日も僕らにとっていいレースになることを期待しているよ」