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【レースの焦点】4度目のタイトルを生んだハミルトンの精神コントロール/F1メキシコGP

2017年10月31日

 スタート直後のターン1では、マックス・フェルスタッペンがアウトからベッテルにオーバーテイクを仕掛けた。しかし、左側のラインを維持してターン2のエイペックスに向かうレッドブルに寄せていくようにしてベッテルは接触。

XPB Images

 フェルスタッペンに続いてハミルトンもベッテルの左側をすり抜けようとしたが、ターン3出口では再度、ベッテルが左に寄ってフェラーリの左フロントウイングとメルセデスの右リヤタイヤが接触。タイトルを争うふたりが、あろうことか1周目にピットインを余儀なくされてしまった。

 ハミルトンの落ち着きを示していたのは、最後尾でコースに戻った後「彼は故意に当ててきたと思う?」とチームにたずねた無線。

 感情を想像すれば──それに、これまでのハミルトンなら──「故意に当てられた!」と怒りの言葉を無線に載せても不思議ではない出来事だったが、彼の心はすでに落ち着きを取戻し、挽回に向けられていた。

 ネガティブを抱えないというハミルトンの精神コントロールは、チームの不屈の努力によっても補強され、シーズンを通して強さとして反映された。今シーズンのメルセデスは強さを誇りつつ、ハイダウンフォースの低速コース/高温/軟らかいタイヤという組み合わせを不得手とする傾向が顕著だった。

 しかしモナコGPやハンガリーGPで苦労はしても「車体の根本的な弱点を直せるのは来年のマシン」と割り切って、次のレースでは即、何事もなかったように勝利した。

XPB Images

 そして最大の難関シンガポールGPでは、フェラーリ2台とフェルスタッペンがスタートで接触したことによって、5番グリッドから難なく優勝を決めた。第12戦ベルギーGPまで、選手権ではベッテルに先行されていたハミルトンだが、その戦い方はシーズンを通してチャンピオンに相応しいものだった。

 メキシコGPは、大切なのはレース結果だけではないということをあらためて教えてくれるグランプリでもあった。

 スタート直後の混乱をすり抜けてポジションを上げたドライバーたちは、その位置を死守するため最大限の集中力を発揮した──。

 スリップストリーム効果が薄い高地サーキットではオーバーテイクが難しい一方、ダウンフォースが足りない滑りやすい状況では小さなミスがライバルに道を開いてしまう。





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※モナコGP終了時点
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2位シャルル・ルクレール138
3位ランド・ノリス113
4位カルロス・サインツ108
5位セルジオ・ペレス107
6位オスカー・ピアストリ71
7位ジョージ・ラッセル54
8位ルイス・ハミルトン42
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅19

チームランキング

※モナコGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング276
2位スクーデリア・フェラーリ252
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム184
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム96
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム24
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位ウイリアムズ・レーシング2
9位BWTアルピーヌF1チーム2
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