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マクラーレン・ホンダ密着:力強い走りで見事アロンソが10位入賞、ザウバーに引っかかったのが悔やまれる

2017年10月30日

「コーナーで強く、レースを通してハンドリングとバランスが良かった」と言うアロンソも、エリクソンを攻略できず、結局エリクソンがピットインするまで、前を塞がれしまった。

 エリクソンがピットインした28周目に、2台そろってポイント圏内を走行していたマクラーレン・ホンダ。その直後の31周目に、ブレンドン・ハートレーのマシンがコース脇にストップしたため、バーチャル・セーフティカー(VSC)が出される。ここでピットはセクター3を走行していたバンドーンにピットインの指示。

 絶好のタイミングでピットインしたかに見えたバンドーンだったが、メカニックの準備できておらず、通常よりも6秒長いピットストップを強いられ、再びポイント圏外へと脱落した。

 一方、アロンソはピットストップを無難にこなして入賞圏内をキープ。終盤にはこのレースでタイトルを獲得したルイス・ハミルトンと激しいバトルを演じるという見せ場も作って、10位でフィニッシュ。マクラーレン・ホンダに復帰後初となるメキシコGPでのポイントを持ち帰った。

「今日の結果は喜ぶべきでしょう。ただクルマが良かっただけに、もうすこし上に行きたかった。ザウバーにつかまって、ずっと抜けなかったのが痛かった。ただ、もっと悪い結果を想像していましたが、実際にはそれほどではなかった。ルノーと比べれば、今日は明らかにわれわれの方が戦闘力はありました」と長谷川祐介ホンダF1総責任者は語る。

 苦戦を予想していたメキシコGPで入賞したマクラーレン・ホンダ。そこには、マクラーレンとホンダ、双方の3年間の進化が表れていた。
「普通のサーキットなら、十分ポイント獲得は可能だと思っています」と言う長谷川総責任者。残り2戦も期待したい。

(Masahiro Owari)





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