「ここではトップ3の次を目指していただけに、悪くとも7番手と8番手、できればもう少し上を目指していただけに正直、残念です。しかも、ルノーにまた上に行かれてしまった」

　しかも、7番手のルノーのニコ・ヒュルケンベルグとのギャップはコンマ1秒。6番手のメルセデスのボッタスともコンマ2秒もない僅差だっただけに、長谷川総責任者は、「ボッタスとのギャップがコンマ4秒だったので、ボッタスを食うことができていれば、すごかったですが……」と逃した大魚の大きさを悔やんだ。

　オーバーテイクが難しいマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでは、確かに予選ポジションは重要である。しかし、シンガポールGPはセーフティカー出動率が100%。レースは何が起きるかわからない。

「2台ともQ3に進むという最初の目標は達成できたが、まだ仕事は半分が完了しただけ。残りの半分は、ダブル入賞。集中力を切らすことなく、しっかりとやりきりたい」

　過去シンガポールGPで1回目と3回目を制しているアロンソ。今回が初めてのバンドーン。10回目の記念大会でどんな走りを披露するのか、楽しみにしたい。

（Masahiro Owari）

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