【レースの焦点】ハミルトンが見せたポールポジションへの強いこだわり/F1第13戦イタリアGP
2017年9月5日
レースが始まってみれば、予選でグリップを得られず6位に終わったバルテリ・ボッタスも、ストレート速度を活かして易々と前のマシンをパスし、4周目には2番手に上がった。晴天の日曜日は路面38℃、気温25℃と理想的なコンディションに恵まれ、1、2位を走るメルセデスには自在にペースコントロールすることが許され、懸念材料は何もなかった。
“ドラマ”のない53周のレース。そのベースを築いたのはハミルトンの予選であり、そこに並べなかったボッタスの名誉挽回精神でもあった。
■エンジニアとともに走り、4位まで追い上げたリカルド
フェルスタッペンは20グリッド、リカルドは25グリッド降格──。それでも、ペナルティを受けたところを起点に“どこまでいけるか”と攻撃を組み立てることが可能なレッドブルと“どれだけしのげるか”と考えるしかない──たとえばマクラーレン・ホンダの精神的なアプローチはまったく違う。
ピークパワーでは劣っていても安定して回生エネルギーを使えるレッドブルが“車体の特性+タイヤ性能”の長所を最大限に活かす作戦をシミュレートできるのに対して、マクラーレンにはピットインのタイミング以外、何かを“活かす”作戦が採れない。
後方からの追い上げを目指すリカルドは、果敢にストレート速度を伸ばすセットアップに挑戦した。予選中の同じタイミングで記録した最高速は、リカルドが326.3km/hであったのに対して、フェルスタッペンは318.4km/h。手前のコントロールラインではフェルスタッペンの方が3km/h速いのだから、ストレートではリカルドの方が11km/hも伸びている。
雨の予選ではもちろん、リカルドの方が難しいマシンで走行していた──チームメイトに負けても上機だったわけが理解できる。
「フリー走行も予選も素晴らしいけど、レースが一番楽しい」とスパで語ったリカルドの姿勢には揺るぎがない。
フェルスタッペンも目指すところは同じだったはずで、雨の予選のためにセットアップしたとは思えない。おそらく、長い第1スティントを走るためタイヤ性能の維持を考えた結果のセットアップだったのだろう。
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6/8(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/9(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/10(月) | 決勝 | 3:00〜 |
※モナコGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 169 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 113 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 71 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 54 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 42 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※モナコGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 276 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 184 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 96 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 24 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |