【レースの焦点】タイヤの“解読”に成功したメルセデスが盤石の1-2。フェラーリは悔やみきれないタイヤトラブル/F1第10戦イギリスGP
2017年7月18日
■フェラーリを襲った悔やみきれないタイヤトラブル
順調なメルセデスに対して、悔やみきれない結果となったのはフェラーリ。とりわけ予選から好調だったライコネンはレースでも2番手を走り続け、ハミルトンがペースコントロールしていたとはいえ、終盤にはハミルトンより速いラップを重ねていた。もし、その速さが49周目に発生したトレッド剥離の原因のひとつなら、こんなに切ないことはない。
それでも、ライコネンのケースはまだ幸運だった。左フロントのコンパウンドが飛び、内部の構造が見える状態でも、タイヤが内圧を保っていたおかげで、ある程度のペースでピットに戻ることができた。
しかしその1周後、同じ場所でベッテルを襲った左フロントのトラブルは、構造からタイヤを破壊してしまった。ライコネンがひとつポジションを失ったのに対して、ベッテルは4番手から7番手まで後退した。
ライコネンのソフトは25周、ベッテルのソフトは32周で破綻した。ふたりとも、トラブルの予兆はなかったと言う。たしかに、ベッテルはボッタスとの攻防でタイヤを酷使していたし、ヴェイルのブレーキングでロックアップもしていた。それでも、タイヤが壊れるというのはあってはならないこと。
ピレリとフェラーリは原因究明に努めているが、他チームで同じ問題が起こっていないことを考えると、セットアップを含めたフェラーリの特性とコーナリング速度が合わさって、タイヤに想定外の負荷がかかったとしか考えられない──。空力ダウンフォースが増した今年、最も懸念されていた問題がフェラーリを襲った。
XPB Images
予選でターボのトラブルに見舞われ、19番手からスタートしたダニエル・リカルドは、スーパーソフトの第1スティントを32周。慎重にペースを抑えつつ、前のマシンを捕えるときには一瞬で判断を下し、次々にオーバーテイクを成功させた。その回数もさることながら、見事だったのはバリエーション。ハンガーストレート〜ストウはもちろん、ブルックランドでもルフィールドでも、そしてコプス(!)でも、クリーンなオーバーテイクを披露した。
タイヤ交換前のラップは1分33〜34秒と決して速くはなかったが、これは“次の目標”となるフォース・インディア2台と同じペース。32周までステイアウトしたことによって、ソフトの第2スティントは19周と短く、それが終盤の速さにつながった。
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※スペインGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※スペインGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |