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【レースの焦点】スタートに見えたボッタスの固い意志。攻撃と冷静の黄金比を見事に発揮したリカルド/F1第9戦オーストリアGP

2017年7月11日

XPB Images

 ベッテルもリカルドも、スタート時の“リアクション”に関してボッタスを批判しているのではないし、彼のレースはもちろん、勝利に値すると賞賛している。
 問題を残すのは、今回の判断によって、多くのドライバーが“推測”でスタートするようになった場合に予想される混乱だ。

 もともとF1では、ランプの消灯に先行していないかぎり、ジャンプスタートのペナルティ対象とはならなかった。しかしその後「人間に可能なリアクションタイム」を下まわってはいけないという、オリンピック競技同様のルールが設けられた。

 ただしチームがそこに開発の抜け道を見出すことを嫌ってか、明文化はされていない。FIAのチャーリー・ホワイティングが“見切り発進”を認める発言をしたこともある。そこから生まれたトリッキーな状況が、今後、問題を膨らませる可能性もある。

 いずれにしても、フライングすれすれのスタートは、このレースに賭けたボッタスの固い意志を示すものでもあった。そこから好ペースに乗ったメルセデスは、第1スティントで2番手ベッテルとの間に8秒のリードを築き、ボッタスは41周目までウルトラソフトで走り続けた。

 34周目にスーパーソフトに交換したベッテルは28秒後方。そこから1周0.5秒のペースでボッタスとの間隔を詰めつつあった。それでもボッタスをステイアウトさせたのはチームの判断──路面温度が50℃に達するレース中のコンディションではスーパーソフトの耐久性は未知数で、予想どおりの性能を発揮しているウルトラソフトを使い続けるほうがリスクの少ない選択だったのだ。加えて言うなら、ボッタスが「デジャヴュ」と表現したロシアGPの終盤も、メルセデスはスーパーソフトのペースが上がらず、ベッテルが真後ろまで迫った。

 しかしメルセデス・チームの判断が正解だと証明されたのは予想外に早く、ボッタスがスーパーソフトに履き替えてからわずか5周後のこと。左リヤに大きなブリスターが発生し、一気にペースが落ちた。





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