マクラーレン・ホンダ甘口コラム アゼルバイジャン編:トップは遠いが前進が見られたスペック3エンジン
2017年7月3日
「詳細はHRD Sakuraで調査してみないとわかりませんが、ここで見た限りでは大きな問題は見つかりませんでした。たぶん、大丈夫だと思います」と長谷川祐介総責任者は語る。
バクーで投入したスペック3は4基目のエンジンだった。その使用を土曜日以降見送ったホンダは、予選とレースでスペック2を5基目のエンジンとして使用した。もしバクーで投入したスペックが使い物にならなかった場合、ホンダはオーストリアGPで6基目のエンジンとしてスペック3を使用するしかなかった。
しかし、オーバーレブさせた4基目(スペック3)が使用ならば、5基目のエンジン(スペック2)は金曜日エンジンとして使い回し、4基目(スペック3)を予選とレース用に使うことができる。
アゼルバイジャンGPでは、2人とも多くのグリッド降格ペナルティを受けたが、そのほとんどはトラブルによるものではなく、オーストリアGPを見越した戦略的な交換だった。
「2人のドライバーには申し訳ないなかったんですが、ここでペナルティを集中させたのは、次からのレースで不利を被らないための戦術。スペック3もそれなりのパフォーマンスも見えてきた。ここから少しでも上昇していきたい」
まだまだトップは遠いが、前進は見られた。その前進は次のオーストリアGPで土曜日以降、成績として見られるだろう。
(Masahiro Owari)
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