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【レースの焦点】純粋な“スポーツ”が際立った一戦、勝利を生んだメルセデスのマジック/F1第5戦スペインGP

2017年5月16日

 メルセデスとフェラーリの違いは、フェラーリがトラックポジションを優先したのに対して、メルセデスがオーバーテイクを“可能”と捉えていたこと。これまでと違って、ロングランでも勝負できるという自信が、メルセデスのストラテジストの視野を広げた。

 34周目。フェリペ・マッサと接触したストフェル・バンドーンがターン1のグラベルに止まり、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。ミディアムの第3スティントを最小限に抑えたいベッテルはステイアウト。残り周回が30周近くあることを考えると、ハミルトンもすぐにはピットに入れなかった。

 しかしメルセデスのストラテジストの頭脳が最高に光ったのは、この、VSCのシーン。いったんはタイヤを用意したメカニックたちが、ガレージに戻った。そして36周目、VSCが終了するタイミングで、ふたたびピット前にタイヤを用意した。VSC ENDINGが標示されたのは、ハミルトンがピットロードに入る直前──彼らは、このタイミングを待っていたのだ。

 ハミルトンのピット作業が行われている間、首位ベッテルはVSCに抑えられたままのペースで走らなければならなかった。次の周回、ベッテルがピットインした際には、VSCはすでに解除されてグリーンランプが灯っていた。7〜8秒あったフェラーリとの間隔をメルセデスが埋めた“マジック”はここにある。

 ピットアウトしたベッテルとコース上のハミルトンがターン1に到達したのはほぼ同時。ベッテルがイン側で踏ん張り、サイド・バイ・サイドで並んだ2台は軽く接触し、ハミルトンはコース外に追いやられてしまう。その後、周回遅れのマシンを利用してDRSで身を守っていたベッテルだが……前に誰もいない状態になると抵抗する術もなく、メインストレートであっさりハミルトンに抜かれてしまった。

XPB Images


 ベッテルとの激しい戦いを制したハミルトンは「2kgは体重が減ったと思う」と疲労困憊しながらも、満面の笑顔。「負けたんだから満足なわけがない。ルイスに勝たせたくなかった」と言いながら、ハミルトンを讃えるベッテルは正直なスポーツマン。戦い終わったドライバー全員に熱い拍手を送るバルセロナのファンも、素晴らしいレースを支えたグランプリの主役。





レース

6/28(金) フリー走行 19:30〜20:30
スプリント予選 23:30〜24:14
6/29(土) スプリント 19:00〜20:00
予選 23:00〜
6/30(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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