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ホンダ密着:最新の排気管でパワーユニットの軽量化を達成、クラッシュでの破損は“想定通り”

2016年10月7日

 じつはこのとき、アロンソのマシンはボディワーク以外にも破損していた箇所があった。それは排気管。ただし、排気管は問題があって壊れたのではなく、壊れるべくして壊れたのである。なぜなら、排気管はクラッシュしても壊れないほど頑丈に作る必要はないからだ。

「われわれのシミュレーションどおりに壊れていました」と言う長谷川総責任者。つまり、そこまでホンダは軽量化を図ったのである。もちろん、現在のF1はパワーユニット単体での最低重量が定められ、マシン全体でも最低重量が決まっているため、それ以上、軽量化しても、最低重量を下回った分だけバラストを積まなければならない。

 しかし、バラストは決まった範囲に自由に積むことができるため、重心を下げることは可能だ。そして、その最新の排気管は今回初めて予選とレースに投入するステップ3.5を搭載するアロンソのパワーユニットだけでなく、マレーシアGPから引き続き使用しているバトンのステップ3のパワーユニットにも装着されている。

 鈴鹿はパワーサーキットであると同時にチャレングなコーナーも多い。そのアドバンテージを活かす走りを期待したい。

(Text : Masahiro Owari)





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