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メカUPDATE:マックスダウンフォースを制したレッドブルと最新型ルノーPU
2016年6月8日
モナコはユニークなサーキットだが、F1チームにとって、もはや特別なハイダウンフォースが要求される場所ではなくなっている。
モナコでは平均速度がきわめて低いため、一般的なコースと比べると、それほどドラッグの増加に対して気をつかう必要はない。だが、近年どのチームも大部分のサーキットをハイダウンフォース仕様で走るようになっており、昔のように極端なモナコ専用エアロパッケージを作らなくなっているのだ。
とはいえ「モナコ仕様」の基本は変わらない。すなわち最大限のダウンフォース、やや高めの車高、そしてステアリングの切れ角を増すためのボディワークの加工だ。
ブレーキの温度も高めになる。おもな理由は激しいブレーキングによるディスクの温度上昇ではなく、キャリパーとブレーキ液に熱がたまりやすいことにある。
そして、リヤタイヤの温度を上げないように、リヤブレーキの熱は極力ホイールに伝わらないようにしたい。うまくトラクションをかけることが重要なモナコでは、それでなくてもリヤタイヤの温度が上がりやすいからだ。反対にフロントタイヤは温度が上がりにくいため、ブレーキの熱をホイールを通じてタイヤに伝えてやるのが望ましい。
そんな「モナコのセオリー」を踏まえた上で、レッドブルのアップデートを見てみよう。スペインGPでの勝利以降、レッドブルの調子は上向き、開発も活発に進んでいる。モナコに登場したRB12で注目を集めたのは、アップグレードされたルノー製パワーユニット(ダニエル・リカルドが使用)とリヤウイングの新型エンドプレートだ。
スペインGP後のテストで、待ち望まれていたICE(内燃機関)のアップグレードを試したルノーは十分な走り込みができたことに自信を得て、モナコから最新型をルノーとレッドブルの各チーム1台ずつ供給することを決めた。
燃焼技術のアップグレードの具体的な内容については、ほとんど何も明かされていないが、すでにフェラーリとメルセデスが採用しているリーンバーン(希薄混合気による燃焼)に関連する領域と改善したと見られている。きわめて薄い混合気を燃やしながら、最大限のパフォーマンス獲得を狙うものだ。
フェラーリはマーレ社が開発したプレチャンバー方式を採用したと言われているが、メルセデスとルノーが同じとは限らない。F1に適用しうるリーンバーン・ソリューションは他にもいくつかあるからだ。
シャシー面では、新しいリヤウイングのエンドプレートが目についた。スペインにも持ち込まれながら実際には使われなかったもので、モナコが実戦デビュー。このエンドプレートは基本的に最近のトレンドに従いながら、上部に後ろ上がりのストレーキが3本追加され、下端のスリットを構成するベーンが3枚から11枚へと増えている。いずれもリヤウイングまわりの気流の向きを変えて上へ流し、ウイングの効率を上げることを狙いとしたものだ。
レッドブルはモナコで勝者にふさわしい速さを見せたものの、リカルドはピットストップのミスで2位。バルセロナを制したマックス・フェルスタッペンはクラッシュに終わった。一転して、ダウンフォースの軽い仕様となるカナダでは、どんな走りを見せるだろうか。
(Translation:Kenji Mizugaki)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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