ニック・ハイドフェルドは、来季マクラーレンに移籍するとのうわさを否定、BMWザウバーから動くことはないと主張している。
BMWは、すでに2008年のラインナップとしてハイドフェルドとロバート・クビカを発表している。またチーム代表、マリオ・タイセンは英クラッシュネットに対し、2人を引き続き起用することに関し、チームがさらに上位を目指すためには継続性が極めて重要であると語っている。だがそれでもハイドフェルドの名は、来シーズンのルイス・ハミルトンのパートナー候補としてメディアに取り上げられている。
しかしながらこのストーリーはいくぶんハイドフェルドにとっては皮肉なものだ。彼はかつて、ハミルトン同様、マクラーレンの秘蔵っ子であったが、2002年、マクラーレンへの移籍を果たしたのは彼ではなく、キミ・ライコネンだったという経緯があるのだ。とはいえ、今季、チーム内部の騒動に振り回されたマクラーレンにとっては、ハイドフェルドは理想的なチームメイトにも思えるが、ハイドフェルドは、自分が候補であることを否定している。
「僕は(BMWザウバーと)シーズン中にサインをしている。簡単ではないだろうが、来年は(マクラーレンを)倒したいと思っている」バレンシアで行われていたフォーミュラBMWワールドファイナルの場を訪れていたハイドフェルドは、英クラッシュネットにそう語っている。
「僕はBMWと来季の契約を正式に結んでいるんだ。申し訳ないがそれ以上話すことはないよ」
ハイドフェルドは、一部のライバルたちと違って、必ずしも自分がチームで最速というわけではないと認識しているようだ。しかし、それも彼を駆り立てる要因となっているという。
「F1ではたいてい速いチームメイトがいるんだ。逆に速くなければF1にはいられないからね」とハイドフェルドは、BMWでのパートナー、クビカについてそう語り、微笑んだ。
「でもその方が絶対に楽しいよ。競争は大歓迎だ」