ミハエル・シューマッハーが、来月ヘレスで行われる今年最後のテストで、再びマシンをドライブすることになった。

　2006年にF1を引退したミハエルは今月上旬、引退以来初めてテストでステアリングを握った。それ以前は、フィオラノでタイトルを獲ったF2007のデモンストレーションランを行っただけだったが、ミハエルはすぐに周囲をあっと言わせる走りを見せ、初日、2日目ともトップタイムをマークした。
　フェラーリのチーフエンジニア、ルカ・バルディッセリはイタリアの新聞『ラ・スタンパ』で、ドライバー補助装置のないマシンでミハエルの経験をフルに活用したいと考えていると述べた。

　またバルディッセリは同紙で、11月13日、14日にサーキット・デ・カタルニアで行われたテストについてミハエルの様子を尋ねられると、「とてもよかった」と答えている。
「長年一緒に過ごしてきたので、彼の問題への取り組み方には慣れている。12月4日にヘレスで行われるテストで、ミハエルが再びマシンをドライブする予定だ。彼に再びヘルメットをかぶるよう頼んだ。ドライバー補助装置がなくなって、F1は再びかつてのマシンに戻るからね」
「今日のドライバーはアクセルをボタンのように使用する。コーナーの半分のところまで来るとボタンを押し、あとはソフトウエアに任せる。でも、ドライバーは今後、スロットルをコントロールする方法を学ばなければならない」

　ヘレスでのテストは12月4日（火）から7日（金）までの4日間行われ、F1全11チームが参加する予定だ。
　テストでは、2009年からスリックタイヤを導入すべきか、あるいは現行通り、溝付きタイヤとするか、検討される。ブリヂストンは当日、3種類のスリックタイヤを供給する。

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