フェラーリとの長期契約更新に周囲は驚きを隠せなかったが、フェリペ・マッサはF1にしばらく残留できることになって喜んでいると語った。
マッサがフェラーリと2010年までの契約更新にサインし、フェラーリが2度のワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソを狙っているのではというウワサにいったん終止符が打たれることになった。
マッサはインテルラゴスで木曜日、プレスカンファレンスに出席し、次のように語った。「チームに安定することができてよかった。フェラーリで2年ドライブしてきたが、実際には来年末まで契約が残っていたので、すでに安定はしていたのだけれどね。でも、契約がさらに延長となった。チームといっしょに僕たちがいかに作業をよくやっているかという証明だと思う」
マッサは2001年にフェラーリに加入したが、昨年の開幕戦、ルーベンス・バリチェロに代わってミハエル・シューマッハーの僚友を務めるまで、フェラーリでレースに出るチャンスはなかった。
「チームが僕に寄せる信頼度を示していると思う。そのことをとても嬉しく思っている。フェラーリとこのまま仕事が続けられることになってとても嬉しく思っている。特に、フェラーリはキャリアの最初から僕を信頼してくれているしね。フェラーリといっしょに仕事が続けられてとても嬉しい」
マッサは今シーズン、チームから僚友のキミ・ライコネンと平等の扱いを受けていることに満足している。ミハエルがいた頃は“ナンバー1ポリシー”というのがあったが、今年はそうしたことがない。しかし、ブラジルGPではライコネンにまだチャンピオンの可能性が残っていることもあり、マッサは重要な任務を請け負うことになるかもしれない。とはいえ、マッサは、たとえチームからライコネンにタイトルを獲らせるよう相談を受けたとしても、ブラジルGPでは連続優勝を狙っていくと語った。
「去年と同じ精神状態でレースに挑んでいる。いい週末を迎えられるよう、頑張っている。もし、1年前に起こったことと同じことを起こすことができれば、素晴らしいと思っている」
「もちろん、自分のチームがタイトルを手にすればハッピーだよ。でも、今度はそんなに簡単なレースではない。レースの行方は、レース中の出来事、キミのタイトル運、(ハミルトンとアロンソの)2人のレース中の様子などに左右されるだろうね。いろいろな要因にかかっているのだけれど、僕は優勝を狙っていきたい」