MotoGP世界チャンピオン、バレンティーノ・ロッシがフェラーリのテストに参加したという話題は記憶に新しいが、今度はムジェロ・サーキットで7度F1世界チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハーが、ドゥカティのMotoGPマシン、デスモセディッチを試乗した。

　シューマッハーは200mph（およそ320km/h）を誇るV4エンジンを搭載したMotoGPプロトタイプ・マシンでサーキットを約40周した。このバイクはロリス・カピロッシが2勝を挙げたものだ。ドゥカティはフェラーリ同様、主なスポンサーにマールボロとシェルがついており、ブリヂストンタイヤを使用している。
　シューマッハー自らのリクエストで実現したというこのテスト、当初のタイムは2分40秒台であったが、最終的に2分8秒台をマークしている。ちなみに、ロッシが今年のイタリアGP予選で叩き出したポールポジションタイムは1分49秒223だった。
　ロードバイクにしか乗ったことがないと思われるシューマッハーは、開口一番、「すごく面白かったよ」と感想を述べた。
「これまでと全く違う何かがやってみたいと思っていたから、今回は本当に楽しかった。ドゥカティのスタッフがいろいろと手助けしてくれたし、ランディ・マモラ（元500ccクラス優勝者）がすべて説明してくれたんだ。素晴らしい経験ができ、実現に手を貸してくれた全員に感謝したい」
　ロッシがフィオラノで初めてF1マシンをテストした時、シューマッハーとのタイム差は3秒以内だった。

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