F1開幕戦の1週間前となる2月27日、マーク・ウエーバーがBMWウイリアムズF1チームのマシンを駆って、シドニーハーバーブリッジを渡る。
“オーバードライブ”の別称のついた今回のユニークなイベントに、ウエーバーはもちろん興奮気味だ。
「BMWウイリアムズF1チームのマシンを駆って、世界でもっとも有名かつ豪華な建造物のひとつを渡るなんて、ものすごい経験になるだろうね」とウエーバー。
「シドニーハーバーブリッジといえば、すぐにオーストラリアが浮かぶほどの有名な橋だ。メルボルンでのオーストラリアGPに向けた最高の“前菜”となりそうだ。故郷でのイベントとあって、僕にとっては一層特別なイベント。オーストラリアだけでなく全世界に向けたF1のプロモーション活動で、このような素晴らしい舞台に立てることを誇りに思っている」
「僕が橋を渡るの見るために、故郷のケンベヤンから多くの人がシドニーにやって来るだろうね。メルボルンでの“本業”を前に、故郷のみんなや他のF1ファンに素晴らしいショーを見せられることになり、ワクワクしてるよ」
シドニーハーバーブリッジでのデモランは、エンターテイメントだけでなく、交通安全を訴えるイベントの要素も含んでいる。
「F1は1にも2にも3にも安全性が大切だ。レースはものすごいスピードで行われるが、あらゆる面での安全性が考慮された環境があればこそ行えることだ」とウエーバーは加えた。
デモランは2月27日(日)の午前中、シドニーハーバーブリッジを封鎖して行われる。スタートの合図はニューサウスウェールズ州のボブ・カー州知事が行う。デモランの様子は、オーストラリアだけでなく全世界に中継され、世界中のF1ファンがオーストラリアの象徴的建造物をバックにF1マシンの走る姿を目にできる。
シドニーハーバーブリッジは、1932年のオープン以来、オーストラリア国民の意識の中心にあり続け、これまでにも2000年冬期オリンピックの閉幕式など多くの記念イベントがここで行われてきた。