メルセデスのボス、ノルベルト・ハウグが、火曜日にクラッシュしたキミ・ライコネンのマクラーレン・メルセデスMP4-20を見事に修理してみせたマクラーレンのメカニックたちを大いに褒め称えた。
新型MP4-20での最後のテストを終え、ウインターテストの開始以来、大きなストレスに耐えて仕事を続けてきたチーム全体にとって、シーズン開幕戦のオーストラリアでの好成績こそが‘最高の報奨'になるだろう、とハウグは述べた。
「メルボルンでのシーズンの開幕まであと残すところ17日となり、私たちのMP4-20での最後のテストはチーム全体にポジティブな結果をもたらした」とハウグ。
「ファン・パブロは彼にとって2回目のテストで119ラップをこなし、何のトラブルもなく551kmを走破した。これはたいへん心強いことだった。キミはテスト初日にアクシデントに見舞われたが、それは彼のミスではなく、ありがたいことに彼は親指に打撲傷を負っただけですんだ。メカニックたちはその日の夜のうちに車を修理するという素晴らしい仕事をやってのけ、おかげで翌日はペドロがテストを続行して、その車でグランプリの週末の全走行距離に近い距離を走り込むことができた。最終日にはペドロがこの車でその日の最速ラップを記録し、合計で112周、518kmを走った」
「一方、ウォーキング、ブリックスワース、シュツットガルトのチームメンバーは、すべてをオーストラリアでの開幕戦に間に合わせるために困難な仕事を続けている」
「この準備の過程で、私たちは新しいMP4-20で7000kmをわずかに下回る距離を走破した。また、新しいエンジンでのロングランも数回にわたって行い、そのうちのあるエンジンは1基で1800km以上を走りきった」
「この4ヵ月間はチームの全員にとってきわめてストレスの多い時期だった。シーズン開幕戦での好成績が、私たち全員に対する最高の報奨になるだろう」
マクラーレンはオーストラリアGPまでにもう一度テストを予定しており、来週月曜日にアレックス・ブルツとデ・ラ・ロサがバレンシアでMP4-19Bを走らせることになっている。