Q:先週、ヘレスでTF104Bを走らせましたが、新しい空力パッケージについてはホッケンハイムで初めて導入しますね。テストで確認していないパーツがたくさんありますが、どれぐらいの飛躍が期待できますか?
CdM:新しい空力パッケージをホッケンハイムで初めて導入することに関してはそれほど問題はないと考えている。風洞実験では正確なデータが出るので、トラック上でも風洞実験と似たような結果が出ると思う。屋内でのシミュレーションもかなり行ったので、ホッケンハイムでのパフォーマンスには明るい見通しを持っている。シェイクダウンテストを終え、色々な面が一層進歩している。今週末のホッケンハイムでは実力を見せてくれると思う。
Q:ドライビングの観点からみて、これまでのマシンとの違いに慣れるのは時間がかかりそうですか?
CdM:新しいマシンに慣れるのにそれほど時間がかかるとは思わない。TF104Bは、たとえ小さな前進であっても、正しい方向へ向かっている。進歩に対してはいつもすぐに慣れる。これが後退だったら、慣れるのにちょっと時間がかかるね!
Q:ホッケンハイムでは過去、どれぐらいのレース経験がありますか?
CdM:ホッケンハイムが今より長い高速サーキットだった時代、F3000で2回走ったことがある。昔のホッケンハイムはとても個性のある特殊なサーキットだった。いまはすっかり変わってしまった。かつては、スタジアムセクション以外はロングストレートとシケインからできているサーキットだった。従って、その2つのセクションの妥協点を見つけなければならなかった。一方の部分で速く、もう一方の部分ではゆっくりと走らねばならないからね。
Q:新しいレイアウトの違いは?
CdM:新しいトラックも素晴らしいし安全性が高い。しかし、他のサーキットと同じようなごく普通のトラックさ。ダウンフォースを最大限にしておけばいい。前みたいに妥協点を探さなくてもいい。ドライビングの面からしても、簡単になった。
Q:昔のホッケンハイムは、オーバーテイクポイントが色々とあったのでエキサイティングなレースになりましたが、新しいトラックはどうでしょう?
CdM:オーバーテイクの点では、新しいトラックも他のトラックの上をいっている。ロングストレートがヘアピンに繋がっているので、素晴らしいオーバーテイクポイントとなっている。
Q:ホッケンハイムはパナソニック・トヨタ・レーシングのホームGPになりますが、ファクトリーからたくさんの人が応援に駆けつけますか?
CdM:人数的にはニュルブルクリンクの方が多いと思う。ケルンのファクトリーの目と鼻の先にあるからね。でも、ホッケンハイムも車で2時間と比較的近い距離にあるので、たくさんの仲間が応援に駆けつけると思う。みんなが応援に来てくれるのは有り難いことだね。
Q:ホッケンハイムでの予想を教えてください。
CdM:TF104Bを初めて実戦でドライブするので予想は難しい。新しいマシンがどんな動きを見せ、どんな反応を示すのか、見ていきたい。それまで予想はできない。