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アルファタウリ・ホンダF1コラム:ガスリーは勢いを持続できず。7位クビアトは今季ベストレース
2020年9月18日
2020年F1第9戦トスカーナGPでは、アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトがサバイバルレースを生き残り7位入賞。いっぽうのピエール・ガスリーは、1周目のアクシデントに巻き込まれリタイアを喫した。
さて今回も、クビアトとガスリーのふたり、そしてチームのパフォーマンスを10点満点で私的に採点していこう。トスカーナGPでの評価は、以下の通りだ。
【ドライバー】
ピエール・ガスリー 予選16番手/決勝リタイア → 5/10点満点
ダニール・クビアト 予選12番手/決勝7位 → 7/10点満点
【チーム】
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ 6/10点満点
初日2回のフリー走行は5、8番手と絶好調だったピエール・ガスリー。予選直前のFP3も5番手タイムをたたき出し、上位グリッド獲得に大きな期待を抱かせた。ところが予選本番ではまったくタイムが伸びず、トップのバルテリ・ボッタス(メルセデス)から1秒3遅れの16番手。まさかのQ1落ちを喫した。
FP3から予選に向けてのセッティング変更で、間違った方向に行ってしまった可能性が高い。しかしホンダの本橋正充チーフエンジニアによれば、「それだけでは説明できない、何かが起きた。現時点ではチームも、原因を把握し切れていない」とのことだった。
実はガスリーの車両には予選後、バージボード付近のダメージが見つかり、レース前にパーツ交換している。この損傷で空力バランスが狂ってしまったのかもしれないが、それが全てでもなさそうだ。
いずれにしても決勝レースでは、「グリッドに着く前の周回で、マシンの感触はすごくよかった」と、フリー走行時の好調が戻っていたようだった。それだけにスタート直後の多重事故に巻き込まれてリタイアしたのは、残念だった。二度の赤旗中断、8台リタイアという荒れたレース展開だっただけに、16番手スタートでも入賞の可能性は十分にあっただろう。
ちなみに予選後のガスリーは、「最終コーナーからの全開加速で、エネルギーが切れた」と、デプロイ切れを指摘していた。ラップタイムへの影響は、「1000分の数秒単位」(田辺豊治テクニカルディレクター)とわずかだったが、デプロイ切れは確かだった。
ただしムジェロは縁石が平坦でトラックリミットも厳密でなかったこともあって、ライン取りの自由度が大きい。少しでもタイムを削ろうとバランスの悪化したマシンで攻めた結果、最終コーナーまでに回生エネルギーを使い果たしてしまったというのが実情のようだ。
1台だけ残ったクビアトはスタートで上げた順位を二度の赤旗中断、二度の再スタートでも落とすことなく、終始ポイント圏内で周回を続けた。29周目の二度目のタイヤ交換では、全車ニュータイヤを装着する中、クビアトには中古のミディアムしか残っていなかった。
それでもライバルたちと遜色のないペースで走り、すぐ前のシャルル・ルクレール(フェラーリ)にプレッシャーをかけ続けた。ルクレールはその後新品ミディアムに履き替えて、猛然とクビアトを追い上げていた。その時点でのクビアトは、ルクレールの1秒落ちのペースが精一杯だった。しかし二度目の赤旗中断で全車がソフトタイヤに履き替え、ルクレールのアドバンテージは消失した。今回のクビアトは、そんな幸運にも恵まれた。
間違いなくクビアトにとって、今季のベストレースだった。そして来季のシート消失の噂が出始めている中での、待望の7位入賞でもあった。
(Kunio Shibata)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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