Force India関連記事
GP topic:ペレスのフェラーリ入りが実現しなかった、ふたつの裏事情
2016年7月9日
イギリスGPが開幕した7月8日、フェラーリがキミ・ライコネンの残留を発表した。この発表をシルバーストンにいるフェラーリの地元イタリアのメディアは冷静に受け止めている。なぜならライコネンのフェラーリ残留は、1週間前のオーストリアGPで、ほぼ決定していたからだ。あるイタリア人記者は次のように語る。
「オーストリアGPでレッドブルがふたりのドライバーの残留を明らかにした段階で、事実上フェラーリのシートはライコネンに確定していた」
確かに、フェラーリの有力な候補者だったダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンの残留が、ライコネンにとって好材料となったことは間違いない。だが、もうひとりベッテルのチームメイト候補として急浮上していた人物がいた。フォース・インディアで今季すでに2度の表彰台を獲得しているセルジオ・ペレスだ。
成績が良いだけでなく、ペレスをサポートしているメキシコの大富豪でテルメックス・グループ総帥であるカルロス・スリム・ヘルが、ペレスのフェラーリ入りを支援するために、巨額の支援を惜しまないと言われていた。
スリムのフェラーリに対する影響力の大きさは、2015年にシートを失ったグティエレスをフェラーリのテスト兼リザーブドライバーに就任させたことでもわかる。当時スリムはフィリップモリス社の取締役でもあった。
ところが、ペレスのフェラーリ入りは実現しなかった。スリムは2008年にフィリップモリス社の取締役となっていたが、昨年限りで職を解かれている。いまやフェラーリに直接介入する権限は持っていないのである。
それだけではなくペレスには、もうひとつフェラーリへ行けない理由があった。それは、4年前の遺恨である。
かつてフェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員だったペレスは、2012年9月にマクラーレンからシートを提示されると、フェラーリに後ろ足で砂をかけるようにしてアカデミーを離脱。直後にマクラーレン入りを実現した。このときの遺恨がフェラーリ側には、まだ残っているというのだ。たしかにオーストリアGPでペレスは「フェラーリとは、まったくコンタクトを取っていない」と述べていた。実際には取っていないのではなく、取れなかったのだ。
(Text : Masahiro Owari)
関連ニュース
7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |