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レッドブル&HRC密着:3番手からピットストップ戦略でフェラーリ勢を逆転。首位を守り切り快挙を達成したペレス

2022年5月30日

 セルジオ・ペレスがF1モナコGPで感涙の初優勝を遂げた。もちろん、この勝利がフェラーのが犯したミスに助けられたことは間違いない。ただし、そのミスを誘発させたのがレッドブルであり、ペレスの走りだったことも確かだ。


 1-2体制で走行していたレース序盤のフェラーリに揺さぶりをかけたのが、ペレスの1回目のピットインだった。ウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへ交換したのを見て、フェラーリはドライバーごとに戦略が分かれた。先頭を走行していたシャルル・ルクレールは2周後にピットインしたのに対して、2番手のカルロス・サインツはステイアウト。


 結果はペレスがルクレールのアンダーカットに成功して、ルクレールの前に出る。これで隊列はサインツ→ペレス→ルクレール→マックス・フェルスタッペンの順に変わる。

レッドブル&HRC密着
ウエットからインターに交換するタイミングで、ペレスはルクレールをアンダーカットすることに成功した


 21周目、サインツがウエットからドライタイヤへの変更を決断。ここでフェラーリは同じタイミングでルクレールにもインターミディエイトからドライタイヤへの変更を指示する。ところが、このとき2台の差は約3.9秒しかなく、ダブルピットストップを行うと、ルクレールがサインツの後方で少し待つ可能性があった。そのため、ルクレールのエンジニアが慌てて、指示を撤回して「ステイアウト、ステイアウト」と無線で叫ぶも、時すでに遅し。ルクレールはすでにピットロードに入っていたため、「何言ってるんだよ!!」と怒りながら、サインツのピットストップ作業を待つこととなった。


 その翌周には、今度はレッドブルがペレス→フェルスタッペンの順でダブルピットストップを行う。こちらは約4.9秒の差があったため、2台ともロスなく、ピットアウト。これでペレスはルクレールに続いて、今度はサインツのオーバーカットに成功。トップに立ったペレスは、そのままトップでチェッカーフラッグを受けた。


 レース後、レッドブルのホスピタリティハウスにあるエナジーステーションのなかで、囲み取材に応じていたクリスチャン・ホーナー代表に一報が入る。それはフェラーリが2台のレッドブルのドライバーに対して、ピット出口にある黄色線を跨いだのではないかとスチュワード(審議委員)に抗議したという内容だった。


 しかし、スチュワードは「黄色線の上にはあったものの、超えてはいない」とフェラーリの抗議を却下。ペレスにとって自身初となるモナコGP優勝は、メキシコ人ドライバーとしても初の快挙となった。

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2022年F1第7戦モナコGP セルジオ・ペレス(レッドブル)



(autosport web)




レース

6/28(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 23:30〜24:14
6/29(土) スプリント 19:00〜20:00
予選 23:00〜
6/30(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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