F1ハンガリーGPは金曜予選1回目に向けた午前のフリー走行が行われ、トヨタのオリビエ・パニスがただ一人1分21秒台に入れるトップタイムをマークした。
従来より全長で約400メートル延び(4.384km)、第1コーナーと第12コーナーがタイトになったリニューアル・ハンガロリンクの初日は、8時から2時間のプライベート・テストから始まり、11台が参加したこのセッションでは予想通りフェルナンド・アロンソ、アラン・マクニッシュ、ヤルノ・トゥルーリと、3人のルノー勢がトップ3を占めた。
アロンソが記録したトップタイムは1分22秒230(191.798km/h)で、これは昨年のポールタイム(バリチェロ/1分13秒333)より約9秒も遅い。全長・レイアウトが変わったのに加え、コース上にひどくホコリが溜まっているのも利いている。気温24度とさほど暑くなかったにもかかわらずジャンカルロ・フィジケラ、ニコラス・キエーサ、マーク・ウエーバーらが白煙を上げてストップ。フィジケラはその後マシンを乗り換えたがこれもストップ。2時間でたった7周しかできなかった。
11時から1時間のセッションは、路面温度40度。トップタイムを出したのはトヨタのオリビエ・パニスで、ひとり1分21秒台に入る1分21秒770。2位トゥルーリに0.7秒弱の大差をつけた。
クリスチアーノ・ダ・マッタも5位と、トヨタ勢の出だしが好調。パニス、トゥルーリ、ファン−パブロ・モントーヤと、トップ3はすべてミシュラン勢で、ブリヂストン勢のトップは4位ルーベンス・バリチェロ。ミハエル・シューマッハーはターン9でスピンするなどで9位に終わった。アロンソは4周しかせず10位。
午後2時からの1回目予選での路面温度は、40度を突破するだろう。
なお、マクラーレンから発表があり、来年はキミ・ライコネン+デイビッド・クルサードのまま。テスト・ドライバーもアレクサンダー・ブルツ+ベドロ・デ・ラ・ロサである。