3週間の夏期休暇を終えて、ルノーF1チームは今週末、シリーズ第13戦が開かれるハンガロリンクを訪れる。
前戦ドイツGPではヤルノ・トゥルーリが3位表彰台、フェルナンド・アロンソが続く4位と、チームには上々の結果となった。以降、ファクトリーで多忙な時を過ごし、この週末は新スペックエンジンに期待を込める。また他のトップチームらと異なり、ルノーF1チームはホッケンハイムにて金曜午前のテストで貴重な走行を重ね、夏のテスト禁止期間中にテストのチャンスを持つことができた。
ルノーのエンジニアリング担当エグゼクティブディレクター、パット・シモンズはこう話す。「ホッケンハイムのテストではきわめて生産的な走行ができた」「実際、金曜午前のテスト結果を見てブダペストで使うタイヤを選ぶことができた。他チームが走れない時期に我々はテストができたのだから、ヒースロー協定に入るという我々の選択は賢明だったということだろう。さらに、冬季テストだけでは走行条件がずいぶん違ってしまうが、我々はあの酷暑の中で走れたので有益なタイヤのデータを取ることもできた」
今週の金曜日もチームにはまた2時間枠のテストがある。トラックが砂ぼこりで汚れてはいるだろうが、それでも貴重な情報を得られることに間違いはない。では、ルノーF1チームのこの週末のレースはどんなものになるのか? ポイント加算か、もしくは総合優勝も狙えるようになるのか?
フェルナンド・アロンソの展望は前向きで、3週間ぶりの走行が待ちきれないようだ。「コンディションは僕らの車にきっと合うと思う。ミシュランタイヤが暑さに強いのは見てきた通りだし、データから言っても僕らのシャシーはこのサーキットに合うはずで、高速でも低速でもコーナーが多いトラックは僕らの車の得意とするところだ。週末の間にもハードワークを続けなければならないが、金曜の特別テストのおかげでまた表彰台を狙えるくらい行けるんじゃないかな」
ルノーのテストドライバー、アラン・マクニッシュもまた楽観的で、アロンソ同様、十分な可能性のうちに強力なリザルトを残せそうと予測する。「トップグループのバトルはすごい接近戦で、シーズン序盤に比べてますます激しくなっている。そんな中で、ここ2〜3レースはトップチームらとやり合えており、僕らもなかなかのレースができていると思う」「ハンガロリンクは他とタイプが違うサーキットで、データの上では、より強力にいけるはずだ。サーキットの裏の中速セクションでは特に車のポテンシャルを発揮できると思う。コンペティティブになれないわけがないよ」