ホッケンハイム戦から続いた3週間の夏休み中、現行マシンのR4と来季用マシンのR5の開発を続けてきたジャガー・レーシング。今週はハンガリーのブダペストに飛び、ハンガロリンクサーキットで開催されるF1世界選手権第13戦に臨む。
マーク・ウエーバーは次のように語っている。「ハンガロリンクはダウンフォースがかなり必要だが、その面なら僕たちには自信がある。サーキットには低速コーナーがたくさんあり、かつてはオーバーテイクが困難だった。しかし、今回の改修工事でその状況もいささか変わったと思う。木曜日にトラックを歩いて周り、変更箇所がドライブラインにどのような影響を与えそうか、観察してみるのを楽しみにしている」「休みが終わり、早くマシンに乗りたくてウズウズしている。4レースぶりのポイントを獲得したいものだ。この休み中、チームは本当に一生懸命に作業を続けてくれた。恩に報いるべく、来るレースではポイントが獲得したいね。なかなか大変なことではあるけれど」
3週間前にジャガーからF1デビューを果たしたジャスティン・ウイルソンは、ハンガロリンク戦で好パフォーマンスを見せ、2004年の契約を確実にしたいと考えている。
「ハンガリーは、F1カレンダーの中で僕がよく知っているサーキットの1つだ。F3000時代の3年間、ここでレースをしたことがあるんだ。優勝1回を含む2回の表彰台を獲得しているので、僕にとってはエンジョイできるサーキットさ。今年はジャガーR4でのレースだ。楽しみにしている。休みが3週間続いて、ずいぶん長いことステアリングを握っていないので、マシンに乗りたくてウズウズしている。休みの間はトレーニングを行っていた。ハンガリー戦はいつも暑くなって肉体的に大変だけれど、トレーニングの成果が発揮されるだろうと楽しみにしている」「レイアウトの変更が、ドライブにどのような影響を及ぼすことになるのか興味がある。金曜日の午前中までは知る由もないが、チームは休みの間中、ハードワークを行ってくれたので、週末はどれぐらいの走りが見せられるか、早く見てみたい。R4は更なる進化を遂げたはずだ。月曜日にサンタポッドで50kmのシェイクダウンテストを行ったけれど、感触はいいし、スピードもある。この調子でポイントを獲得し、目下のライバルたちとの差を縮めたいと考えている」