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F1 Topic:ハミルトンの態度を非難するイギリスの“特別な”メディア、昨年はホンダにも矛先

2016年10月22日

 日本GPとアメリカGPで話題となったルイス・ハミルトンの記者会見。発端は、鈴鹿でFIAの会見中にスマートフォンを操作し続けていたハミルトンの態度を、イギリスのメディアが非難したことだった。その後、ハミルトンがメディアへの報復として、チームの定例会見をボイコットしたことで加熱。アメリカGPの木曜に行われるFIA会見に再び出席することとなったため、ハミルトンがどのような対応を行うかが注目されていた。


 結果は既報のとおり、ハミルトンはスマートフォンを持参したものの、会見での使用は極力控え、メディアからの質問にも誠実に回答したため、火に油を注ぐような事態とはならなかった。ただし、これでハミルトンとイギリス・メディアとが和解したのかというと、そんなことはない。ハミルトンとイギリス・メディアとの闘争は、じつは今回が初めてではなく、過去にもあったからだ。


 それは2008年のことである。カナダGPとフランスGPで入賞を逃したハミルトンに対して、イギリス・メディアが批判的な記事を書いたことがあった。そのときも、ハミルトンは「くだらない記事ばかり。それが彼らのすることさ。持ち上げたと思ったら突き落とすんだ。でも僕を彼らにつぶされないよ。彼らに思い知らせるまでは」と反論していた。


 じつは2008年のときと今回の一件では、ある共通点がある。それはハミルトンを非難し、トラブルとなったのがイギリスの新聞だということだ。「これは単なる偶然ではない」と語るのは、イギリスの新聞事情を知る、あるジャーナリストだ。


「イギリスでは新聞記者は、特別な存在として扱われている。新聞社の多くがロンドンのシティー西端にあるフリート‐ストリートに本社や支社を構えているため、彼らのことを『フリート・ストリート・メディア』と呼ぶほどさ。彼らには『世論をバックにした正義感』みたいなものがあり、相手がだれであろうと、自分たちが正しいと思ったら容赦なく攻撃することで有名なんだ」


 チームによっては、フリート・ストリート・メディア専用の会見を用意して、特別な対応をして気を使うほど。そのひとつにマクラーレンがあるのだが、そのマクラーレンとパートナーを組むホンダが昨年のモンツァでフリート・ストリート・メディアから攻撃されたというのは皮肉なことである。


 したがって、アメリカGPではハミルトンがおとなしかったため、フリート・ストリート・メディアも冷静な対応をしたが、再びハミルトンの態度に問題を感じれば、容赦なく叩きに来るだろう。


 ちなみにアメリカGPの木曜日のFIA会見でハミルトンの隣に座ったヒュルケンベルグも、メディア嫌いで有名で、囲み取材中に機嫌が悪くなると目の前にあるICレコーダーのスイッチを勝手に切ってしまうという悪癖があるほど。そんなことを知ってかしらずか、木曜日の会見では自分の横にヒュルケンベルグと頻繁にヒソヒソ話をしていたハミルトン。リラックスしていた遠因となってくれていたのかもしれない。



(Text : Masahiro Owari)




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