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F1 Topic:準地元?赤道直下でもクールなメルセデス

2016年10月1日

 マレーシアGPといえば政府の肝煎りで開催されていることは周知の事実で、その国営石油会社をタイトルスポンサーとするメルセデスAMGにとっては準地元GPと言っても差し支えのないほど気合いは充分。パドックを訪れるゲストの数も並みではありません。


 赤道直下の暑さの中で行なわれるそんなレースでも、勝つためには頭脳はクールにということで、なんとエンジニアたちが居並ぶピットウォールにはエアコンが装備されているらしく、確かにメルセデス・ベンツの市販車のような送風口と室外機が接地されています。もちろんそんな贅沢な装備は全11チームでメルセデスAMGだけ。こんなところにも王者の風格が表われているのです。

クールに同士討ちを回避?
クールに同士討ちを回避?


 クールと言えば、金曜の夕方に行なわれたジェンソン・バトンの300戦を祝う会にルイス・ハミルトンが姿を見せてバトンと和やかな雰囲気で立ち話を始め、関係者でごった返す会場なのに珍しく長話。


 それだけバトンとは良いチームメイトであったということなのでしょうが、そこへ現同僚のニコ・ロズベルグが遅れてやってくると、ハミルトンはバトンに別れを告げて現同僚とは目も合わさずにさっさと退散してしまったのでした。こちらもクール……というか冷え切った関係のようで、思わず周囲は苦笑い。

ニコの居ぬ間に……
ニコの居ぬ間に……

ルイスの居ぬ間に……
ルイスの居ぬ間に……


 クールとは行かなかったのがルノーのケビン・マグヌッセンで、FP-1でブリーザーパイプから燃料が漏れ出て出火。ルノーのマシンもガレージ前も消火器の粉末だらけで真っ白に。なんとかFP-2の途中までにマシン修復を終える頃には、メカニックたちの服も身体も真っ白になっていて、「はい、次!」「次の人!」と順番にエアダスターで白い粉を吹き飛ばしてもらっていたほど。

クルーたちも真っ白に
クルーたちも真っ白に


 でもガレージ前の路面にはいつまでも粉末が残っていて、最も割を食ったのはピットインするたびにそこを横切って白い煙をまき散らさなければならなかったトロロッソだったかも。


 一方、木曜日の主な話題と言えば来季に向けたシート争いで、前戦シンガポールGPで「間違いなく次のレースまでには発表できるよ」と豪語していたくせに何も発表がなかったセルジオ・ペレスはいの一番に突っ込まれるわけで。


 最初は「大きなニュース?え〜っと、サッカーのことだっけ?」ととぼけてみたものの、見事にスベってしまい、「毎週同じこと言ってるよね(苦笑)。思ったより長く掛かってるけど、僕は1チームだけに集中している」と遠回しに言ったものの、質問を繰り返される中で最終的には「来年はクルマも変わるし、自分がよく知っているチーム、知っているスタッフで安定した体制で迎えることが重要だと思っている。僕はこのチームに留まりたい」とフォースインディア狙いであることをほぼ明言してしまいました。

「大きなニュースと言われてもね……」フォース・インディア残留はほぼ確定か
「大きなニュースと言われてもね……」フォース・インディア残留はほぼ確定か


 同時に「(地元の)メキシコGPまで待てないし、将来を決める上では来週が重要になる。ダメなら他の選択肢(他チーム)も考えなければならない」と、チーム側に早い決断を求める脅しをかけてきました。


 今週末のユーロF3でタイトルを決めればスーパーライセンス取得要件も満たして、父ローレンスも「カネでシートを買った」と言われることもなく大手を振ってスポンサーフィーを振り込めるというもの。ウイリアムズ首脳陣にとってはセパンのレースなんかよりイモラのレース結果の方がよほど興味があるともっぱらの噂です。


 結局のところ、ペレスの移籍を端緒に玉突きのようにドライバー市場が動いて……などということはなく、大半のチームが現状維持という結論に落ち着きそうな予感が漂い始めた9月末。気づけばホンダの長谷川祐介F1総責任者がマクラーレンのホスピタリティ外でビリヤードを。


 バトンの300戦お祝いで用意されたボードゲームを見て、「昔は結構やったんですよ」と確かに様になったフォームでミニビリヤードに興じる長谷川総責任者。そこへ現フォースインディアで旧知のオットマー・サウナウアーと、副代表のボブ・ファーンリーがやってきて、バトンの思い出話に花が。


 メルセデスAMG様とは違って意識が朦朧とするような暑さに晒されていますから、頭の中もクールじゃいられないのもしょうがないじゃないですか?



(Text:Mineoki Yoneya)




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