フェリペ・マッサは、ブラジルGPにおいて、チームメイトのキミ・ライコネンが、ドライバーズタイトルを獲得できるチャンスがあれば、全力でサポートをすると語った。
とはいえ、マッサは自分自身のレースに一番の目的を置いている。マッサにとってのホームレースで、2006年に果たしたのと同様、多くのファンの前で勝利を飾ってこの1年をしめくくりたいと考えているのだ。
2007年FIAフォーミュラ・ワン世界選手権の最終ラウンドを前に、マッサは、“本当に楽しみだ”と自身のブログの中で語っている。
「インテルラゴスでは勝ちに行きたい。もちろんキミはまだチャンピオンになれるチャンスがある。もっともその可能性は小さいし、すごく難しいことだけどね。僕自身の目標はもちろん勝利することだけど、ドライバーズタイトル獲得のためにチームを手助けできるチャンスがあれば、その時はもちろんできることは何でもするよ。でもそういうふうにレースの週末にアプローチするわけではない」とマッサ。
「レースへのアプローチとして最善の方法は、すべてのレースで僕が実際にそうしてきたように、レースに勝つんだと思うことさ。もし奇跡が起きて、マクラーレンの2台がコース上から消えていれば、僕とキミはワンツーフィニッシュを果たせるかもしれない。その時はフェラーリが望む結果を与えられると思うよ。起こりうる順列はたくさんありすぎて、そのすべてを考えるなんて意味がない。もっともチームとすれば、すべての可能性のある状況を想定するんだろうけどね」
この2戦の日本と中国に関してマッサは、上海では表彰台に上ったにもかかわらず、必ずしもプランどおりにはいかなかったと語った。けれども彼はそこから多くのことを学んだ。
「この2戦、日本と中国は、僕にとっては、あまりすばらしいものではなかった。特に、日本が終わったときには、僕はもうドライバーズタイトル争いには関われない、僕が今年1年ずっと戦ってきた3人の男たちとの戦いから離脱しなければならない、という事実を受け入れなければならなかったからね」とマッサ。
「でもレースがひとつ終わるごとにますますはっきりしたことは、予選がすごく大事だってことだ。特に、フロントロウに就くことが今年勝利を手にするもっとも大事なキーポイントだった。というのも今年はすべてのレースがすごく接戦だったからね」
「終わってみれば、そのふたつのレースはあまりよい結果だったとはいえない。でもこの2戦のような難しいコンディションにおいては、運という要素に左右される部分が大きく、厳しい展開になるものなんだ」
今となってはそれらはすべてが過去のことであり、現在はサンパウロでのイベント、そしてそれ以降のことに100パーセント集中している。
「僕の今季のさまざまな要素、つまり、僕が示した速さ、出した結果、勝利といったものを振り返ってみれば、タイトルは獲得できなかったけれど、全体的に見ていい結果が出せたと思う。今僕は自分自身にこう言ってるんだ。最高の形で選手権を終わらせるよう頑張ろうってね。タイトル争いができないからって、僕にとってホームレースにおける何かが変わるわけではない」とマッサは語った。
「僕個人にとってすごく大事なレースだし、勝てるようにベストを尽くすだけだ。いつものレースと同じようにね。でもここは地元のレースだし、1年の最後のレース。その意味では特別な意味もある」
「シーズンが終わりに近づくということは、もう来年に目を向ける時だということだ。2008年の選手権をいい形でスタートし、そして終わらせるために、集中しなければいけない時だね」