ニック・ハイドフェルドは、BMWザウバーチームが、フェラーリやルノーなどとF1タイトルを争えるようになるには、まだなすべきことがあると認めた。
2000年から2005年にかけては、ウイリアムズチームへのエンジン供給に集中してきたBMWだが、ザウバーチームを買収し、2006年からF1への関与を強めた。ハイドフェルドとジャック・ビルヌーブを走らせ、シーズン終盤にはロバート・クビカがビルヌーブに取って代わったが、チームは強力なデビューシーズンを送ることができた。ポイントを獲得できなかったのは6戦のみで、コンストラクターズ選手権5位でシーズンを終えたのだ。
F1.06をドライブしてシーズンにわたって安定したパフォーマンスを見せたハイドフェルドは、半分以上のレースでポイントを獲得すると共に、ハンガリーでは表彰台にも上った。彼は、2007年も、チームは引き続き地に足を着けて戦いに臨むことが重要だと述べた。ハイドフェルドは来季、有望な新人のクビカとパートナーを組むことになる。
「僕らはどんどんよくなると思うが、(戦いは)さらにハードになっていくと考えている」と彼は認めた。
「レースで優勝するのがBMWの目標だが、1年でワールドチャンピオンを獲得するのが不可能だということはよく承知している。コンストラクターズ選手権で5位から4位に上がることができれば、僕は満足だ」
「(F1では)現在は、多くの非常にコンペティティブなライバルたちと対戦しなくてはならない。過去と違って、レースに勝つのに必要なものを備えているチームは3つだけではない。過去の弱小チームはもはや存在せず、今のF1には大きな企業がいくつも参戦しているのだ」
これまでプロスト、ザウバー、ジョーダン、ウイリアムズで走ってきたハイドフェルドだが、自分の現在のチームは、かつて属してきたチームの中で最もコンペティティブだと考えている。
「最初のポジションとしては、僕がこれまで経験した中で、このチームが一番有望であることは間違いない」と彼は述べた。
「僕はこれまで一度も、こんなにコンペティティブなチームでレースをしたことはなかった。将来に関しては、本当に楽観視しているよ」