レッドブルが2つのF1チームのために最初に選出した5人のドライバーに含まれていたスコット・スピードが、来季スクーデリア・トロ・ロッソに加入することが決定した。しかし、彼がレースドライバーとなるのか、テストドライバーとなるのか、まだレッドブルの決断は下っていない。

　予想されたとおり、装いを新たにするスクーデリア・トロ・ロッソの2006年のラインナップに加わることが決まったスピードだが、チームが出したばかりのプレスリリースの曖昧さからすると、レースシートに座れるという確証はないようだ。
　ロバート・ドーンボスが、レッドブル・レーシングの第3ドライバーに決定したことにより、スピードがジュニアチームのトロ・ロッソに行くことがはっきりした。スピードは来季、トロ・ロッソでビタントニオ・リウッツィのパートナーとして走るのではないかというのが、もっぱらの見方だったが、ドーンボスの起用を知らせるプレスリリースによれば、スピードのポジションはまだ決定していないということだ。
「今年、レッドブルがミナルディを買収したため、スコット・スピードは、レッドブルの新チームであるスクーデリア・トロ・ロッソに加わることになる。彼がチームで、正確にはどんな役目を果たすことになるのかは、近いうちに決定される」と文書には書かれている。
　リウッツィは、2005年にはレッドブルで限られた回数しか出走できなかったが、来季はレースシートにつくことがほとんど確定しているようだ。その一方で、GP2で勝利を挙げる活躍を見せてレッドブルF1陣営に加わった、スイス人ドライバーのニール・ジャニの方が、スピードより戦闘力があると、チームが判断することになるかもしれない。特に、ジャニは最近、A1GPシリーズで強力なパフォーマンスを見せているからだ。スピードはGP2では、何度か表彰台には乗ったが優勝は経験していないうえ、A1GPでも、チームUSAのマシンで目だった活躍を見せていない。

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