BARホンダチームは、先週、佐藤琢磨を襲ったリヤウイングのトラブルについて、コンポーネンツの個体のトラブルであり、ニューマシン007のデザインゆえに派生したものではないと発表した。
チーム側はリリースにおいて、チームはトラブルの理由を探るべくさらに徹底した究明を行っているとしながらも、過度の心配はないと述べている。
チームは、テスト後のレビューにおいて以下のように明らかにしている。
「(火曜日)午後のプログラムがスタートした時、ターン1の進入で琢磨がドライブしていた007−02のリヤウイングにトラブルが発生した」
「マシンはスピンしてタイヤバリアに衝突したが、琢磨は幸いにも無傷であった。しかし、マシンの大半はダメージを受け、その日の琢磨用テストプログラムを終了せざるを得なかった。引き続き破損の原因を調査しているが、今回のトラブルは、この(琢磨の乗っていた)マシンのコンポーネント個体のトラブルだったように思われる」
その間、チームは他にトラブルを抱えることなく4日間のヘレステストを金曜日に終了した。チームマネージャーのアンドリュー・アルズワースは、とりわけジェンソン・バトンが最終日に1分15秒663のトップタイムをマークしたこともあり、テストの進行状況について満足であると語った。
アルズワースは以下のようにコメントしている。
「今週のヘレステストでは、チームがニューマシンのあらゆる性能に焦点を当てることができた」
「いくつかの初期トラブルに見舞われたが、それ以上に007の全体的な信頼性とパフォーマンスに勇気付けられた。我々は今週のテストで他のチームとの力関係を探ることを期待していたからだ」
「テストの始まりは、誰にとっても少しばかり厳しいものだったね」と付け加えたのは、ナンバー1ドライバーのジェンソン・バトン。「リヤウイングに問題を抱えていて、その後琢磨も僕も同じコーナーでミスが出てしまいスピンオフしてしまった。平均的な3日間を終え、4日目はもっと向上する必要があったけれど、僕らはタイヤテストを望ましい形で終えることができた。マシンの感触は素晴らしいし、ものすごく安定している。この安定性は新しいレギュレーションでは重要なんだ」