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ベルギーGPプレビュー:BARホンダ

2004年8月23日

 素晴らしきサーキット、スパ−フランコルシャンで一年ぶりにF1世界選手権が開催される。そして、BARホンダ・チームも、いざベルギーへと向かう。
 前回のハンガリーGPでは、006の2台をジェンソン・バトンが5位、続けて佐藤琢磨が6位でゴールへと運び、ダブル入賞を果たした。現在、コンストラクターズ・チャンピオンシップでBARが追いかける2位のルノー・チームまで、その差はわずかに8点。バトンはドライバーズ・チャンピオンシップで65点の3位だ。
 スパ−フランコルシャンは、2本の長いストレートが低速コーナーを結ぶサーキットで、気まぐれなベルギー・ウェザーと相まって、エキサイティングなレースが予想される。F1の要請に従い改修工事が行われ、評判の悪かったバスストップ・シケインの変更も著しいが、サーキットの持つ本来の特性と上手く調和している。
 昨年、タバコ広告規制をめぐりベルギー国内で論争が起きたのだが、チームやスポンサーの歩み寄りが見られず結果として開催を中止せざるを得なくなり、F1カレンダーから外されていた。しかし、ベルギー議会が決定事項を覆し、チームやドライバーたちの望む開催に至った。
「またスパに戻ってレースが出来るなんて、ワクワクするよ」とバトン。
「サーキットはたくさんの歴史があって、どのF1ドライバーもお気に入りだと思う。高速コーナーは素晴らしいし、低速コーナーの複合も良いんだ。フェラーリ・チームがコンストラクターズ・タイトルを獲得してしまったけど、2位以下を決めるチャンピオンシップの争いは、まだまだ激しい。レースを楽しみにしているし、チームのために大事なポイントを加えられればと願っているよ」
 チームメイトの琢磨もスパでのレースを楽しんだ経験があり、期待を募らせている。
「スパをすごく楽しみにしているんだ。速いマシンをドライブするのに最高だからね」と琢磨は語る。
「ダイナミックなサーキットで、F1マシンに完璧に合ってる。それに過去、F3時代にはたくさん良い思い出があるんだ。 F1カレンダーにスパが帰ってきたのは、すばらしいよ。ドイツGPとハンガリーGPで僕たちの速さが戻ってきたところだから、スパでも再び力強いパフォーマンスができると期待しているし、そう願っているよ」
 チーム代表のデビッド・リチャーズは、バトンとの契約にまつわる論争は、ハンガリーでのチーム・パフォーマンスに何も影響しなかったことを強調したがった。バトンの来季について、まだ契約承認委員会の決定が下されていないが、ベルギーでもいつものように仕事ができると信じている。


「ハンガリーGPの行われた2週間前、チームは困難な状況下で素晴らしい仕事を成し遂げ、また信じられないようなハイレベルのプロフェッショナリズムを示したよ」とリチャーズ。
「誰もが目の前にある争いに向けて強力なモチベーションを保っているし、スパが終わった後にテストも再開されることだし、シーズンを通して見せているような勢いを維持すべく必死に仕事を続けていくよ。残りは5レース。我々にも巻き返すチャンスがある」
 スパでは、高速ストレート用の低ダウンフォースからコーナーリング時に対応するためのハイ・ダウンフォースまで、極めて重要なシャシーのセットアップが要求される。また、ブレーキング時の安定性も重要であり、特に今年のために改修されたブランシモンからバスストップ・シケインへの飛び込みは顕著だ。
「スパは高速、中速、低速のコンビネーションに長いストレートと勾配が組み合わされた、数少ない素晴らしいサーキットのひとつだ。ミディアムのセットアップに、さらにはコースの高低差に対してコーナリング時のグリップを得るための技術的なバランスが必要なんだ」とチーフ・レースエンジニアのクレッグ・ウイルソンは語る。
「バスストップシケインとピットの入り口は変更され、しかもコースのいくつかの部分で再舗装が行なわれた。だから、2002年のデータ全てが今年の準備に適用できるわけではない。我々は改修されたコースとレースでのストラテジーにマシンを合わせるべく、練習走行の時間を普段のタイヤ評価とともに、マシンの調整に活用するだろうね」
 ホンダは1965年のスパで、リッチー・ギンザーがホンダRA272をドライブして6位に入賞し、F1で初めてのチャンピオンシップ・ポイントを獲得した。その後、ホンダエンジンを搭載したマシンはベルギーGPにおいて5度勝利を飾っており、1986年のナイジェル・マンセル、そして1988年〜1991年まではアイルトン・セナが4年連続で優勝を果たした。
 ホンダ・エンジニアリング・ディレクターの中本修平は次のように語っている。
「我々は再びスパでのレースを楽しみにしている。素晴らしいサーキットだからこそ、昨年はレースを出来ずに、誰もが残念がっていた。ハンガリーでダブル入賞が出来たのは励みになった。コンストラクターズ・チャンピオンシップ2位を目指し、ルノーにプレッシャーをかけ続けていくことが目標だ」




レース

7/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/7(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

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1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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