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F1第3戦金曜会見:「アルバートパークの特徴を活かしつつ、抜きやすくしたかった」リカルド、コース改修に関与したと明かす
2022年4月10日
3年ぶりの開催にこぎつけたオーストラリアGP。舞台となるアルバートパーク・サーキットは、コースレイアウトが大きく変更されたことが話題となった。実はこのコース変更に自身が深く関わっていたことを、ダニエル・リカルド(マクラーレン)が初めて公の場で明らかにした。
Q:コース変更に、あなたが少し関わっているというのは本当ですか?
リカルド:そう。実は2019年の時点ですでに、僕を含めたドライバーの何人かで、どうすれば決勝レースのアルバートパークがもう少し僕たちドライバーに親しみやすいものになるか、議論していた。もともとすごく楽しいサーキットだったけど、オーバーテイクは決して多くなかったからね。あくまでこのサーキットの特徴を活かしながらだけど、もっと抜きやすいコースにするにはどうしたらいいか、話し合ったんだ。日曜日に実際にどうなるか、今年のマシンはより接近できるから、いいレースができると期待しているよ。
Q:昨年はマシンに手こずりましたが、今年はどうですか?
リカルド:より快適に感じているね。何より大事なのは、「内なる自信」を全然失っていないことだ。今季のマシンは、今のところは昨年ほどの速さは見せられていない。でも最悪だった開幕戦バーレーンから、次のサウジでは競争力が上がっているのを確認できた。コース特性の違いで、ライバルたちとの相対的な力関係が上下してるということだと思う。今週末はさらに有利になっていることを期待している。まずは予選Q3進出だね。今季一度も達成できていないから。
その言葉通り、会見翌日の予選でリカルドは7番手の速さを見せ、今季初のQ3進出を果たした。同じく予想通りマクラーレンのマシンは速さを取り戻しつつあるようで、今季初ポイント獲得も、十分射程圏内だ。
セルジオ・ペレス(レッドブル)とカルロス・サインツ(フェラーリ)のふたりも、リカルドと同様に昨年チームを移籍したドライバーだった。サインツが比較的早くからフェラーリの環境に馴染んだのに対し、ペレスは乗りにくいレッドブルマシンにかなり苦戦した。それでも昨年後半から本来の速さを披露し始め、今季は第2戦でキャリア初ポールを獲得した。好調の理由は新車との相性の良さかという質問に対し、ペレスは思いがけない答えを返してきた。
Q:今年のマシンについてはまだ勉強中とのことですが、今のところRB18を非常にうまく操っているように見えます。あなたのドライビングスタイルに合っているということですか?
ペレス:いや、むしろ全員が、ゼロからのスタートだということ、それが一番大きいんじゃないかな。昨年、僕が来たときは、同じレギュレーションの3年目だったことを忘れてはいけない。だから新しいチームに参加すると、クルマに乗り慣れているチームメイトに追いつくのがとても大変だったんだ。でも全員がゼロからのスタートとなれば、そんな差はない。開幕序盤の今は、どう走らせたらベストなのかをみんなが考えている段階だと思う。今のところ、自分のクルマを100%使いこなしている人はいないと思うし、チームも同様だ。ここからいろいろと改善されていくだろうね。
ペレスとは対照的に、今季のサインツはシャルル・ルクレールに押され気味のレースが続いている。それでもサインツはフェラーリが優勝争いの常連に復帰できていることが、「間違いなく励みになっている」と語る。
Q:ここまでの2戦、まったく異なるタイプのふたつのサーキットで、フェラーリはレッドブルと互角の競争力を発揮しています。フェラーリが特に優れているところ、逆に開発に焦点を当てる必要がありそうなところは?
サインツ:開幕2戦の展開は、間違いなく励みになってる。開幕2戦がコンマ1秒以内の戦いだったことを見ると、この先も同じような戦いになる可能性が高いと思う。というのもふたつのコースの特性は、違っているからね。路面舗装が全然違うし、凹凸もコーナーのタイプも違う。それでも両者の差は、コンマ1秒以内に収まっていた。どちらかが何か大きなものを持ち込むまでは、この状態が続くと思う。今のところはトップスピードをもう少し向上させ、レースでもう少し戦えることに集中している。とはいえマシンバランスはすごくいいし、信頼性も高い。だからあとは冷静に、このマシンのどこを改善できるかを見極めるだけだね。
一方、絶対王者ルイス・ハミルトンは、今季のメルセデスマシンの挙動に手こずっているのは明らかだ。チームメイトのジョージ・ラッセルにも、この2戦の獲得ポイントで負けている。それでもまだまだモチベーションは高く、会見ではジョークを連発。最後にはマックス・フェルスタッペンと、ちょっときわどい掛け合いまで演じてくれた。
Q:昨年まで扱いにくいウイリアムズのマシンに乗っていたラッセルの方が、乗り心地のいいマシンに慣れたあなたより有利だと、ジャック・ビルヌーブは言っています。
ハミルトン:いや、そうは思わないよ。彼のコメントは、時々はおもしろいんだけどね……。そもそも僕が初めて乗ったゴーカートは、超大古車だったけど、それでもしっかり結果を残した。その後もいろんなクルマに乗ってきたけど、すぐに適応したよ。
Q:昨日発表されたイベントノートでは、アクセサリーの着用制限が改めて周知されました。ブレスレットや指輪、ピアスを指すと思いますが、それが安全上の懸念になると思いますか?
ハミルトン:実を言うと、どうしても外せないピアスがあるんだ。いや、冗談だよ、冗談。昔からの決まりだと言うのは、前からわかっている。この世界に来てからずっと同じルールで、何も新しいことはない。だから来週は、もっとたくさんのアクセサリーをつけて来ようと思っているよ(笑)。
マックス・フェルスタッペン:僕はアクセサリーをつけると、体重が重くなりすぎるんだ。
ハミルトン:うそだろう? 乳首にピアスをつけてるじゃないか。見せてみろよ。
フェルスタッペン:また見たいわけ?
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
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予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |