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F1 Topic:ファクトリーでは定期的な検査と防護具で徹底対策。計画に遅延なし/ロックダウン下の新車開発(1)

2021年1月27日

 日本は現在(1月26日)、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都と神奈川、埼玉、千葉の3県と、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県及び福岡県の7つの府県を緊急事態宣言の対象に追加し、感染拡大抑制に全力をあげている。


 しかし、10チーム中7チームがファクトリーを構えているイギリスでは、感染力が通常株より最大7割も強い新型コロナウイルスの変異株が猛威をふるい、イングランド全土で3度目の都市封鎖(ロックダウン)に入っている。


 今回の都市封鎖のルールは、スーパーマーケットや生活に不可欠な店やサービスは開業でき、飲食店は持ち帰り、宅配、ドライブスルーのみ。プロスポーツの試合は無観客で継続されるという内容で、罰金は200〜6400ポンド(2万8千〜89万5400円)となっている。また集会については葬儀30人まで、結婚式6人までで、違法パーティーなど30人超の集会を行った場合は、1万ポンド(約140万円)の罰金が科せられる。


 小学校から大学などの教育機関は基本的にオンライン授業に切り替えられるなど、日本とは比べ物にならないほど厳しい制限となっている。


 そうなると、日本のF1ファンにとって気になるのが、イギリスにあるF1チームのファクトリーで行われているニューマシンの開発と製作がロックダウンのなかでどうなっているのかという点だ。そこで、イギリスにファクトリーがあるチームの広報にコンタクトしてみた。


 ロンドンから約40km西南にあるサリー州ウォーキングに『マクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)』を構えているマクラーレンの広報によれば、「すべて計画通り」だという。


「イギリス政府のガイドラインによれば、在宅勤務ができないスタッフ(たとえば製造部門で働くスタッフなど)はMTCで働くことができるようになっています。彼らはマスクを常時着用し、ソーシャルディスタンスをとり、定期的なテストプロトコルによって、安心・安全に仕事を行っています」


「在宅勤務を行っているスタッフが全体の何%かは答えられませんが、彼らはMTCにリンクしたリモートワーク機能を持ち、自宅でも問題なく仕事できる環境が整っています。したがって、MCL35M(2021年型新車)の準備はすべて計画通りに進められており、COVID-19の影響による遅れは発生していません」(マクラーレン広報)

マクラーレン・テクノロジー・センター
マクラーレン・テクノロジー・センター


 ロンドンから西へ約80kmにところにあるオックスフォードシャー州のグローブにファクトリーを構えるウイリアムズも適切に在宅勤務を行っているという。


「エンジニアリングチームとグループサービスチームが、必要に応じて自宅で効率的に仕事を行っています。ただしその割合は日によって変わってくるので、具体的な数字は出しにくいですね」


「それ以外のスタッフに関してはファクトリーで仕事を行っていますが、彼らはソーシャルディスタンスを保ち、必要に応じて適切なPPE(Personal Protective Equipment=個人防護具)を使用し、かつ定期的に検査を行っています。このようにチームは、テクノロジーやその他のツールを使用してコロナ禍に対応しています」(ウイリアムズ広報)


 このように、フェラーリに次いでF1界で伝統があるマクラーレンとウイリアムズは、ロックダウン下でも、大きな遅延を生じさせることなく、新車への準備を進めている。

ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2020年F1第14戦トルコGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)



(Masahiro Owari)


レース

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スプリント予選 結果 / レポート
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予選 結果 / レポート
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