F1ハンガリーGPは金曜の予選1回目が行われ、ルノーのヤルノ・トゥルーリが1分22秒358のタイムを叩き出し、初の金曜ポールを獲得した。
金曜日午後2時からの1回目予選は、気温31度・路面温度42度のコンディションで開始された。
第1アタッカーのミハエル・シューマッハーは、午前中ベストタイムを出したトヨタのオリビエ・パニスのタイムより1.5秒近く遅い1分23秒430を記録する。続くファン−パブロ・モントーヤはセクター2でタイヤをロックさせたにもかかわらず、セクター3でシューマッハーのタイムを逆転、0.125秒速い1分23秒305でその時点のトップに立つ。3番手ライコネンは2人のタイムに及ばない。
ドイツGPのスタートのアクシデントで、5万ドルの罰金を言い渡された4番手ラルフ・シューマッハーは全セクターでベストタイムを叩き出し、1分22秒413でダントツのトップ。兄ミハエルより1秒以上速い。5番手ルーベンス・バリチェロはセクター2が速く、ラルフの0.47秒落ちで2位につける。6番手、ルノーのフェルナンド・アロンソはセクター3が最速で、バリチェロに次ぐ3番手。7番手デイビッド・クルサードはセクター3がアロンソなみに速く、ラルフに0.4秒落ちの2位。
しかし驚きは次の8番手、トゥルーリだった。セクター3が抜群で、ラルフを0.055秒差に下してトップに立った! 9番手、BARホンダのジェンソン・バトンは第1コーナーの立ち上がりでサイドウェイ状態になって約2秒も遅い。10番手、ジャガーのマーク・ウエーバーにも驚かされた。曲がりくねったセクター2が最速で、0.3秒弱遅れの3番手に浮上した。
11番手ジャンカルロ・フィジケラは全域にわたって遅く、2.3秒落ち。ハンガロリンク初体験のクリスチアーノ・ダ・マッタは最終コーナー手前でスピンしてしまい最下位。13番手のハインツ−ハラルド・フレンツェンはM.シューマッハーとライコネンの間に割って入って9位。14番手、パニスはアロンソとモントーヤの間に食い込み7位。ジャック・ビルヌーブはバトンに次ぐ13位に終わった。
16番手ニック・ハイドフェルドは先輩フレンツェンより0.2秒速く10番手。17番手ラルフ・ファーマンはフィジケラに次ぐ16位。ヨス・フェルスタッペンは3.9秒落ち。
ジャガー移籍後2戦目のジャスティン・ウィルソンは、3コーナー立ち上がりで大カウンターを当ててしまい15位。ニコラス・キエーサは4.6秒落ちだが、明日のファースト・アタックはスピンしてしまったダ・マッタから始まる。
トゥルーリのトップはこれが初めてである。トゥルーリ、ラルフ、ウエーバー、クルサードとトップ4はミシュラン勢。ブリヂストン勢最速は4位バリチェロで、シューマッハーは9位に終わった。