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今宮純が採点!今季のF1ベスト・オブ・ザ・イヤー
2014年12月16日
今宮純の2014年 F1ベスト・オブ・ザ・イヤー
今宮純氏にベストドライバー・チームなど各部門毎に合計10点の持ち点をそれぞれのドライバー・チームに振り分けてもらいました。
※読者の皆様も投票できるアワードページも設けていますので、こちらも是非ご参加ください。
ユーザー参加F速アワード投票はこちらから
ドライバー部門
ハミルトン4点、リカルド3点、ボッタス2点、ロズベルグ1点
64年F1史上で王者はちょうど半数の32人。その半数の16人が“2冠以上”覇者で栄えあるそのメンバーに、ハミルトンが名を連ねた。彼自身は6年ぶり2チームで達成、異なる環境で年月をおいての達成に意義がある。
勢いあるチームにエース君臨して“連覇”するケースが多いがそれとは異なるから。ここに彼の進化を見る。89年世代ふたり、リカルドとボッタスはともに「近未来王者」候補であることを実証(両者1点差はミスの有無による)。ベストルーザーのロズベルグ、敗因から学び30歳10年目の再挑戦を期待する。
チーム部門
メルセデスAMGペトロナスF1チーム5点、サハラ・フォースインディアF1チーム2点、ウイリアムズF1チーム2点、レッドブル・レーシング1点。
危機は何度もあった。連勝の裏で発生していたマイナートラブル事象、人事問題(TDのひとりB・ベル辞任)、夏に続発したハミルトン予選問題、さらにベルギーGPでの2台接触事件。
これらを克服しコントロールしてきたのはP・ロウ、T・ウォルフ、N・ラウダら首脳陣。本社側も彼らに一任、ベストチームワークだった。
限られたリソース集中、入念なタイヤ分析に基づくレース戦略、規律を守るドライバーコンビ、フォースインディアはチーム過去最高得点(!)。後半得点力アップしたウイリアムズ、中盤までに3勝レッドブル、見せ場をつくった。
レーシングカー部門
メルセデスW05・メルセデスPU106Aハイブリッド6点、ウイリアムズFW36・メルセデスPU106Aハイブリッド4点
開幕前オフ・テストのPPはウイリアムズ。バーレーンで最速タイムを記録し最長距離を走破、信頼性も備えていた。今季得たメルセデスPU搭載設計において冷却面に余裕があり、低ドラッグ思想・空力コンセプトも際立った。しかし、ユーザーとワークスの差異は歴然で最新PUソフトウェアなどは後回し供給に。未勝利だが実力で勝てる可能性を最も秘めていたマシン。19戦16勝、メルセデス・ワークスが作り上げた名車の強さは、相次ぐPUチューニングとシャシーアップデート融合の一語に尽きる――。
ルーキー部門
クビアト6点、ロッテラー4点
はっきり言って今、新人がデビューするルートは限られている。チーム(あるいはメーカー)育成プログラム路線の者か、二桁億円の資金を持ちこめる者だけとなっている。クビアトは前者にあたり、GP3からGP2をスキップし抜擢されたレッドブル育成の成功例。スピードセンスは「10年にひとり」のハイレベル・ドライバー。15年レッドブル昇格に期待が持てる。異例な1戦スポット参加のロッテラーはスパで実力発揮、チーム環境を考慮すれば“第2のベストルーキー”だ。
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